東京都江戸川区の住宅で住民が刺されるなどして死亡した事件で、警視庁捜査１課に殺人容疑で逮捕された、近くの区立立松江第五中教諭、尾本幸祐容疑者（３６）＝江東区＝が「事件に関わってません」などと容疑を否認していることが１０日、捜査関係者への取材で分かった。
ただ、状況などから盗み目的で住宅に侵入し、男性と鉢合わせた可能性があるとみられる。捜査１課は小松川署に捜査本部を設置し、詳しい犯行の経緯などを調べている。
捜査関係者によると、逮捕容疑は、逮捕容疑は２月２４日、江戸川区一之江の住宅で、山岸正文さん（６３）を刃物で複数回、切り付けたり刺したりするなどして殺害したとしている。
顔面には刺し傷や切り傷が複数あったほか、首にも切られた痕があった。遺体発見時、山岸さんは刃物の柄の部分だけを手に持っていた。尾本容疑者が殺害後に刃の部分を持ち去った可能性もあるという。