北海道電力の子会社「ほくでんサービス」(札幌市)の上司からのパワハラで精神的苦痛を受けたとして、元社員の男性(42)が25日、上司と同社に550万円の損害賠償を求めて札幌地裁に提訴した。
訴状によると、元上司は2020年に計5回、喫煙所で火の付いたたばこを男性に近づけたり、他の社員らの前で怒鳴ったりした。会社は是正措置を怠った、と主張している。
男性はうつ病を発症して休職し、22年12月に退職。男性の告訴を受けて上司は同月に脅迫罪で略式起訴され、今年1月に札幌簡裁から罰金10万円の略式命令を受けた。
ほくでんサービスは「訴状が届いていないため、お答えしかねる」とコメントした。