元国会議員の男が知人男性を監禁したとして逮捕された。2人の間には金銭トラブルがあったとみられている。
25日午後5時半、東京麹町署で警察車両から降りてきたのは、元衆議院議員の武藤貴也容疑者(43)だ。
国会議員を2期務めた男が、知人男性を車に押し込み監禁、警視庁に現行犯で逮捕された。
武藤容疑者らは、男性を数百メートルに渡ってレンタカーに監禁し、靖国通り沿いで身柄を確保されたという。
事件が起きたのは、23日午前3時半すぎ。被害男性を車に押し込み、監禁しようとしていた場面を目撃した人が「数人の男が、他の男性1人を車に押し込んでいる」と110番通報し、事件が発覚した。
現場は皇居にもほど近い、千代田区九段南の路上だ。武藤容疑者は、30代の知人男性を車に押し込み、数百メートルほど走らせたとして、監禁の現行犯で逮捕された。
また、被害男性を待ち伏せし、車に連れ込んだとして、ウズベキスタン国籍の20代の男ら5人も、同じく現行犯逮捕された。
犯行に使われたのはレンタカーで、武藤容疑者自身が運転していたものとみられている。被害男性と武藤容疑者の間に何があったのか。
武藤容疑者は2012年、自民党が政権に返り咲いた衆院選で初当選した、「安倍チルドレン」議員の1人だ。
2014年4月の衆議院外務委員会では、「みなさんおはようございます。自由民主党衆議院議員、滋賀4区選出の武藤貴也でございます」などと挨拶する姿が見られた。
2014年に再選を果たしたが、トラブルが相次ぎ、「魔の2回生」の1人に数えられた。その後、未公開株の購入をめぐる、金銭トラブルが報じられ、自民党を離党。
今回、武藤容疑者らに監禁されたのは知人の30代男性。武藤容疑者との間に“金銭トラブルがあった”と話しているという。
事件の直前、犯行現場近くのビルのエレベーターホールで、共犯のウズベキスタン人らが、被害男性を待ち伏せ。出てきた男性を車に押し込んだあと、武藤容疑者が乗り込み、車が数百メートル先まで移動したところで現行犯逮捕されたという。
警視庁の調べに対し、武藤容疑者は「車に押し込んでもいないし、押し込めと指示もしていない」と容疑を否認している。
(「イット!」4月25日放送より)