勤務先でアルバイトをする女子大学生に睡眠薬入りの飲料を飲ませ、わいせつな行為をしたとして、警視庁池袋署は25日までに、準強制わいせつ容疑で、キャバクラ店員松宮貴紀容疑者(34)=東京都豊島区池袋本町=を逮捕した。
捜査関係者への取材で分かった。同庁が性犯罪捜査のために新たに導入した検査キットで睡眠薬が検出され、逮捕につながったという。
「脱水症状になるかもしれない」として、手書きの同意書に署名をさせた上で飲ませており、同署はほかにも被害があるとみて調べる。
逮捕容疑は3月8日午後7~11時ごろ、仕事の指導をするなどと偽って10代の女子大学生を自宅に連れ込み、睡眠薬入りのスポーツ飲料を飲ませてわいせつな行為をした疑い。
捜査関係者によると、女子大学生が同9日午後、警察署を訪れて被害を相談。検査キットで尿から睡眠薬が検出された。松宮容疑者は「性的欲求を満たすためだった」と容疑を認めているという。
「エステをやってあげる」と提案した上で、「脱水症状になるかもしれない」と睡眠薬を入れたスポーツ飲料を飲ませていた。事前に、「飲食物を提供して体調不良を起こした場合、一切責任を負いません」などと手書きしたエステ施術同意書にも署名をさせていた。