千葉県内の道路を走る車。その後方では、1台の乗用車がセンターラインを越え、今にも追い越そうとあおっていた。
ドライブレコーダーがとらえた、あおり運転。その行為は10分間にわたって続けられた。
対向車線にはみ出す勢いであおり始めた車。
次の瞬間、急に加速し、車間距離を詰めた。
すると、対向車線からダンプカーが急接近。あわや正面衝突の瞬間だった。
あおり行為はこれで終わらず、トンネルに入るとさらにエスカレートしたという。
「ビーーー!ビッビッビーーーーーー!ビーーーー!ビーーーー!」
始まったのは、激しいクラクションによる威嚇だった。トンネルを抜けるまでの17秒間、けたたましい音が鳴り続けた。
被害男性は、普通ではない鳴らし方に恐怖を感じたという。
そのため、被害男性はトンネルを抜けたところでハザードランプをつけ、後ろの車を先に行かせた。
すると今度は、あおり運転していた車がハザードランプをつけ急停止した。
被害男性は「相手の運転手が車から降りてきそうになり、あわてて脇をすり抜けた」と話した。
被害男性によると現場周辺は携帯電話が圏外のエリア。もし強引に止められた場合、通報ができないため余計に怖かったという。
普段からよく走る道路で、突然遭遇したあおり運転。被害男性は法定速度で走行し、あおり行為につながるような場面も無かったため、今でもなぜあおられたのか分からないと話している。
(「イット!」4月25日放送より)