職員らが入院患者を虐待していたなどとして、東京・八王子市の精神科病院「滝山病院」に25日、東京都が改善命令を出しました。元患者の家族がこの日取材に応じ、入院して背中に傷ができていた父親の様子や、病院への不信感を語りました。■うつ病と糖尿病で入院していた父親「こんなになるまで放っておかれたというか、普通じゃ考えられないような形、姿になっていたので…」去年1月に父親を亡くしたという男性が25日夜、取材に応じました。父親は、うつ病と糖尿病を患い、東京・八王子市の精神科病院「滝山病院」に3年ほど入院していたといいます。

男性「適正な看護や治療がされていなかったんじゃないかな、という疑問を持ちました。映像で見ましたけど、体位交換している時に『痛い!』と言っている時があったので、相当つらかったのかなと」床ずれが悪化し、背中に直径 30 センチほどの傷ができていたといいます。■職員が…映像に虐待とみられる行為病院内部の映像には、別の患者に対する職員の様子が映っています。たたくような音とともに、病院職員が「しゃべるなっつってんだろ!」と声を上げる場面も。頭を押さえたり、ベッドを揺らしたりするような、患者への虐待とみられる数々の行為が確認できます。■改善命令も…男性「遅すぎるのでは」東京都は25日に病院に対し、虐待の再発防止や早期発見のための取り組み強化を求める改善命令を出し、2週間以内に改善計画を提出するよう求めました。今回の改善命令について男性は、「率直に言ったら遅すぎるんじゃないかなと。業務改善命令というか、業務停止にした方がいいのかなと自分は思いますけどね」と言います。■アンケートで複数が「虐待を見聞き」看護師3人が入院患者に暴行したとして逮捕される中、都はこれまでに立ち入り検査と、全職員へのアンケートを実施。約6割の回答のうち、複数が虐待を見聞きしたことがあると答えました。また、複数の職員が上司に報告しなかったということです。■院長は「改善に取り組む」とコメント朝倉重延院長は虐待について当初、「寝耳に水だった」と話していたといいますが、男性は疑問を呈します。「それは絶対にないと思いますね。認識していたんじゃないかと思います。患者を患者としてちゃんとした扱いをしていれば、ああいうことは起きないですし」無口で優しく、カラオケが好きだったという父親。病院からはいまだ、謝罪も説明もないといいます。男性は「今となっては不信感ですよね。あとは怒りじゃないですけど、自分たちでもっと調べて、ちゃんとしておけば良かったという後悔の部分はありますよね」と言います。改善命令を受け、朝倉院長は「大変反省している。改善に取り組んで参りたい」とコメントしています。(4月25日『news zero』より)
職員らが入院患者を虐待していたなどとして、東京・八王子市の精神科病院「滝山病院」に25日、東京都が改善命令を出しました。元患者の家族がこの日取材に応じ、入院して背中に傷ができていた父親の様子や、病院への不信感を語りました。
■うつ病と糖尿病で入院していた父親「こんなになるまで放っておかれたというか、普通じゃ考えられないような形、姿になっていたので…」去年1月に父親を亡くしたという男性が25日夜、取材に応じました。父親は、うつ病と糖尿病を患い、東京・八王子市の精神科病院「滝山病院」に3年ほど入院していたといいます。

男性「適正な看護や治療がされていなかったんじゃないかな、という疑問を持ちました。映像で見ましたけど、体位交換している時に『痛い!』と言っている時があったので、相当つらかったのかなと」床ずれが悪化し、背中に直径 30 センチほどの傷ができていたといいます。■職員が…映像に虐待とみられる行為病院内部の映像には、別の患者に対する職員の様子が映っています。たたくような音とともに、病院職員が「しゃべるなっつってんだろ!」と声を上げる場面も。頭を押さえたり、ベッドを揺らしたりするような、患者への虐待とみられる数々の行為が確認できます。■改善命令も…男性「遅すぎるのでは」東京都は25日に病院に対し、虐待の再発防止や早期発見のための取り組み強化を求める改善命令を出し、2週間以内に改善計画を提出するよう求めました。今回の改善命令について男性は、「率直に言ったら遅すぎるんじゃないかなと。業務改善命令というか、業務停止にした方がいいのかなと自分は思いますけどね」と言います。■アンケートで複数が「虐待を見聞き」看護師3人が入院患者に暴行したとして逮捕される中、都はこれまでに立ち入り検査と、全職員へのアンケートを実施。約6割の回答のうち、複数が虐待を見聞きしたことがあると答えました。また、複数の職員が上司に報告しなかったということです。■院長は「改善に取り組む」とコメント朝倉重延院長は虐待について当初、「寝耳に水だった」と話していたといいますが、男性は疑問を呈します。「それは絶対にないと思いますね。認識していたんじゃないかと思います。患者を患者としてちゃんとした扱いをしていれば、ああいうことは起きないですし」無口で優しく、カラオケが好きだったという父親。病院からはいまだ、謝罪も説明もないといいます。男性は「今となっては不信感ですよね。あとは怒りじゃないですけど、自分たちでもっと調べて、ちゃんとしておけば良かったという後悔の部分はありますよね」と言います。改善命令を受け、朝倉院長は「大変反省している。改善に取り組んで参りたい」とコメントしています。(4月25日『news zero』より)
「こんなになるまで放っておかれたというか、普通じゃ考えられないような形、姿になっていたので…」
去年1月に父親を亡くしたという男性が25日夜、取材に応じました。父親は、うつ病と糖尿病を患い、東京・八王子市の精神科病院「滝山病院」に3年ほど入院していたといいます。
男性「適正な看護や治療がされていなかったんじゃないかな、という疑問を持ちました。映像で見ましたけど、体位交換している時に『痛い!』と言っている時があったので、相当つらかったのかなと」
床ずれが悪化し、背中に直径 30 センチほどの傷ができていたといいます。
病院内部の映像には、別の患者に対する職員の様子が映っています。
たたくような音とともに、病院職員が「しゃべるなっつってんだろ!」と声を上げる場面も。頭を押さえたり、ベッドを揺らしたりするような、患者への虐待とみられる数々の行為が確認できます。
東京都は25日に病院に対し、虐待の再発防止や早期発見のための取り組み強化を求める改善命令を出し、2週間以内に改善計画を提出するよう求めました。
今回の改善命令について男性は、「率直に言ったら遅すぎるんじゃないかなと。業務改善命令というか、業務停止にした方がいいのかなと自分は思いますけどね」と言います。
看護師3人が入院患者に暴行したとして逮捕される中、都はこれまでに立ち入り検査と、全職員へのアンケートを実施。約6割の回答のうち、複数が虐待を見聞きしたことがあると答えました。
また、複数の職員が上司に報告しなかったということです。
朝倉重延院長は虐待について当初、「寝耳に水だった」と話していたといいますが、男性は疑問を呈します。
「それは絶対にないと思いますね。認識していたんじゃないかと思います。患者を患者としてちゃんとした扱いをしていれば、ああいうことは起きないですし」
無口で優しく、カラオケが好きだったという父親。病院からはいまだ、謝罪も説明もないといいます。
男性は「今となっては不信感ですよね。あとは怒りじゃないですけど、自分たちでもっと調べて、ちゃんとしておけば良かったという後悔の部分はありますよね」と言います。
改善命令を受け、朝倉院長は「大変反省している。改善に取り組んで参りたい」とコメントしています。