カンボジアを拠点に日本へ特殊詐欺の電話をかけたなどとして、警視庁が日本人のグループ19人の逮捕状を取りました。
19人は、特殊詐欺グループのかけ子などとみられています。全員が日本人の男で、年齢は20代~50代。首都プノンペンにあるカンボジアの国家警察の敷地内にいるとみられています。
グループが拠点としていたのは、プノンペンから約180キロ離れたリゾート地・シアヌークビル。観光客に人気の4つ星ホテルでした。ホテル目の前には青い海が広がっています。部屋も広々したつくりで、バルコニーからはオーシャンビューを楽しめます。
ホテルのスタッフ:「(Q.19人で何部屋に宿泊していたのか)8部屋です。普通の宿泊客と同じように見えました。(Q.料金の高い部屋か)そうです」
ホテルのスタッフ:「外で食事に行ったり、買い物したり、運動などを楽しんでいた。(Q.19人はグループで外出するのですか)はっきりわかりませんが、2~3人、4~5人で、その時々でした」
事件が発覚したきっかけは、現地大使館に寄せられた情報でした。連絡を受けた現地当局が、1月下旬にホテルを捜索し、19人の身柄を確保。部屋からは携帯電話やパソコン、詐欺のマニュアルなどが見つかったといいます。
捜査関係者によりますと、NTTドコモを装って、ショートメールやEメールを送り付け、記載した番号に電話をかけてきた人に「有料サイトの未払いがある」などと嘘を言って、コンビニなどで電子マネーを購入させ、そのカードに記載された番号を聞き取っていたということです。