日本維新の会の鈴木宗男参院議員が7日、自身のブログを更新。話題の対話型AI「Chat GPT(チャットGPT)」に危機感を示した。
宗男氏は、知人が入力した「鈴木宗男と日本共産党の関係」という質問に対しての回答を全文紹介。
チャットGPTは「鈴木宗男と日本共産党の関係については、かなり深い関わりがあります」と切り出した時点で雲行きがあやしくなったが、チャットGPTは「1950年代から日本共産党に所属していました」「1980年代には日本社会党に入党」など間違いを連発。
1948年生まれの宗男氏が50年代に共産党に入党するわけもなければ、80年代に社会党に在籍した事実も一切なく、実際は1983年12月の衆院選で保守系無所属で立候補し、初当選後に自民党に入党したというのが歴史的事実だ。
ところが、チャットGPTは「鈴木宗男は日本共産党内での自己批判や党離れを経て、後に党を離れているため、現在は日本共産党の正式な党員ではありません。しかし、鈴木宗男は、日本共産党の政治思想や運動に対して依然として関心を持ち続けており、党の指導者や党員とも交流を持っています」と陰謀論を展開したという。
宗男氏は「全く事実と違う回答になっている」としたうえで、ChatGPTを使って総理に質問したことをアピールしている者がいるが、お粗末かつ危険極まりないと感じた」と明かし、3月29日に衆院内閣委員会でチャットGTPを使った質問をした立憲民主党の中谷一馬衆院議員を暗に批判した。
さらに「学生は機械で簡単にレポートが作られ、学力の低下に繋がるのではないか。学校利用などは、十分精査して検討すべきである」と将来を不安視している。