「それ、絶対に言っちゃダメなやつ!」「なんで、そんなことを言うかな……」――夫の何気ないひと言に怒り、あきれる妻たちは多いもの。ですが、じつは「何気ない」と感じているのは夫の側だけで、妻たちから見れば完全に「地雷ワード」なのです。
踏んだら最後、必ず爆発級の夫婦間トラブルに発展する地雷ワードには、どんなものがあるのでしょうか。筆者がこれまで3万6000件以上の夫婦相談を受けてきたなかで、夫が無意識に発している言葉によって、妻が一瞬で不機嫌になった事例を紹介します。
■地雷ワードその1:「手伝おうか?」
桜井亮さん(29歳・仮名・会社員)には、同い年の妻と生まれたばかりの子どもがいます。自称イクメンの亮さんは、育休中の妻と一緒に現在子育てに奮闘中。
「子どもを毎日お風呂に入れるのは僕の役目。会社から帰宅すると、まず浴槽にお湯を張ることからはじめます」
新米パパらしく日々奮闘する亮さんでしたが、「最近、妻が育児のストレスで疲れきっているせいか、毎日ピリピリしている」とこぼします。
「先日も、妻が洗濯物をたたんでいる時に『オレも手伝おうか?』と声をかけたら、ものすごい剣幕で『結構です!』とピシャリ。別の日に掃除機をかけていた妻に『手伝う必要ある?』と聞いた時も、『別に』と怖い顔で言われました。子どもが生まれ、妻は変わってしまったようです……」
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「手伝おうか?」という一見、親切そうな夫のひと言にブチ切れる妻というケースは本当に多いので気をつけましょう。そもそも、「手伝う」という言葉は、「一方がメインで作業しているところに、もう片方がサブ的な扱いでスポット参加してサポートする」というニュアンスを含むもの。妻にしてみれば、「洗濯物をたたむのも掃除機をかけるのも、夫に率先してやってほしい。なのに、こちらからお願いしなければやろうとしないという、その消極的な態度が気にくわない」と思い、カチンとくるわけです。理想は、「洗濯物はオレがたたんでおくよ」と言うか、「掃除機、かけておいたから」とすでに作業を済ませておくと、妻は不機嫌にならないでしょう。ちなみに、「自称イクメン」も妻には聞かせたくない地雷ワードのひとつ。「お風呂に入れたくらいでイクメンを気取ってほしくない」と内心で思っているはずです。ついつい言ってしまいがち■地雷ワードその2:「なんでもいいよ」西野健太さん(34歳・仮名・会社員)は、2歳年下の妻と4年前に結婚。3歳になる子どもがいます。「はじめての子育てということもあり、仕事を持っている妻も僕もバタバタの毎日です」先日、子どもを妻の両親の家に預け、久しぶりに夫婦ふたりきりで休日をゆっくり過ごせる機会があった時のこと。食べることも料理をするのも大好きな妻が、目を輝かせながら「今晩、何食べたい? 久々に外食もいいよね。それとも私が何かつくろうか?」と聞いてきたところ、「なんでもいいよ」と答えた健太さん「すると、それまでノリノリだった妻が、急に黙りこんでしまったんです。僕としては、たまには妻ものんびりしたいかなと思って、『好きなようにしていいよ』という気持ちから出た言葉だったのですが……」Photo by iStock 食べることも料理をするのも大好きな妻にしてみれば、久しぶりに育児から解放されて夫と二人で大人の食事をできるのはとても貴重で、楽しみな時間のはず。夫から「なんでもいいよ」と言われた妻は、「私はこんなに楽しみにしているのに、あなたはぜんぜん関心がないのね。つまらないし、価値観が違いすぎるわ」とガッカリしたのでしょう。夫には、自分と同じテンションで「ずっと気になっていた、あのお店に行くのはどう?」「久しぶりに、子どもは食べられない辛いスパイスカレーが食べたいな」などと、子どもを預けているからこそ楽しめる二人の食事の時間について、積極的かつ具体的に提案してほしかったのです。夫が言ってはいけない「地雷ワード」はまだまだ存在しています。後編記事『妻が一瞬で激怒する、夫たちの「何気ない地雷ワード」…無意識に口にしている可能性も』で引き続き紹介しましょう。
「手伝おうか?」という一見、親切そうな夫のひと言にブチ切れる妻というケースは本当に多いので気をつけましょう。
そもそも、「手伝う」という言葉は、「一方がメインで作業しているところに、もう片方がサブ的な扱いでスポット参加してサポートする」というニュアンスを含むもの。妻にしてみれば、「洗濯物をたたむのも掃除機をかけるのも、夫に率先してやってほしい。なのに、こちらからお願いしなければやろうとしないという、その消極的な態度が気にくわない」と思い、カチンとくるわけです。
理想は、「洗濯物はオレがたたんでおくよ」と言うか、「掃除機、かけておいたから」とすでに作業を済ませておくと、妻は不機嫌にならないでしょう。
ちなみに、「自称イクメン」も妻には聞かせたくない地雷ワードのひとつ。「お風呂に入れたくらいでイクメンを気取ってほしくない」と内心で思っているはずです。
■地雷ワードその2:「なんでもいいよ」
西野健太さん(34歳・仮名・会社員)は、2歳年下の妻と4年前に結婚。3歳になる子どもがいます。
「はじめての子育てということもあり、仕事を持っている妻も僕もバタバタの毎日です」
先日、子どもを妻の両親の家に預け、久しぶりに夫婦ふたりきりで休日をゆっくり過ごせる機会があった時のこと。食べることも料理をするのも大好きな妻が、目を輝かせながら「今晩、何食べたい? 久々に外食もいいよね。それとも私が何かつくろうか?」と聞いてきたところ、「なんでもいいよ」と答えた健太さん
「すると、それまでノリノリだった妻が、急に黙りこんでしまったんです。僕としては、たまには妻ものんびりしたいかなと思って、『好きなようにしていいよ』という気持ちから出た言葉だったのですが……」
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食べることも料理をするのも大好きな妻にしてみれば、久しぶりに育児から解放されて夫と二人で大人の食事をできるのはとても貴重で、楽しみな時間のはず。夫から「なんでもいいよ」と言われた妻は、「私はこんなに楽しみにしているのに、あなたはぜんぜん関心がないのね。つまらないし、価値観が違いすぎるわ」とガッカリしたのでしょう。夫には、自分と同じテンションで「ずっと気になっていた、あのお店に行くのはどう?」「久しぶりに、子どもは食べられない辛いスパイスカレーが食べたいな」などと、子どもを預けているからこそ楽しめる二人の食事の時間について、積極的かつ具体的に提案してほしかったのです。夫が言ってはいけない「地雷ワード」はまだまだ存在しています。後編記事『妻が一瞬で激怒する、夫たちの「何気ない地雷ワード」…無意識に口にしている可能性も』で引き続き紹介しましょう。
食べることも料理をするのも大好きな妻にしてみれば、久しぶりに育児から解放されて夫と二人で大人の食事をできるのはとても貴重で、楽しみな時間のはず。夫から「なんでもいいよ」と言われた妻は、「私はこんなに楽しみにしているのに、あなたはぜんぜん関心がないのね。つまらないし、価値観が違いすぎるわ」とガッカリしたのでしょう。
夫には、自分と同じテンションで「ずっと気になっていた、あのお店に行くのはどう?」「久しぶりに、子どもは食べられない辛いスパイスカレーが食べたいな」などと、子どもを預けているからこそ楽しめる二人の食事の時間について、積極的かつ具体的に提案してほしかったのです。
夫が言ってはいけない「地雷ワード」はまだまだ存在しています。後編記事『妻が一瞬で激怒する、夫たちの「何気ない地雷ワード」…無意識に口にしている可能性も』で引き続き紹介しましょう。