キッチンの隣に洗面所をつくると、家事がスムーズに進みます。2年前に大手ハウスメーカーで家を建てた日刊住まいライターは、この間取りにしたことで、時短家事を実現。洗面所をふきんの漬け洗いの容器の置き場所、洗剤の収納場所としても利用し、家事がとてもスムーズにできています。とくにうれしい4つのメリットを紹介。
わが家は子ども2人(4歳、1歳)を含む4人家族。2年前に大手ハウスメーカーで総2階の家を建てました。1階にLDKと水回り、2階に個室という間取りです。洗面所はLDKに面しています。場所的には、キッチンのすぐ横の位置にあります。
洗面所の広さは1畳程度。隣に1畳程度の脱衣所、浴室とつながっています。ちなみに洗面所と脱衣所の間には、目隠し用の扉を採用。

わが家では、毎日必ずお茶の煮出しを行います。コンロはIHですが、加熱中のもの置いてその場から離れるのはどうしても心配。
でも、洗面所の扉をあけていれば、歯みがきやドライヤーがけをしながら、鏡に映るキッチンが目に入るので、お茶の沸騰状態を確認することができます。結果、時間を効率的に使えることに。
以前住んでいた賃貸の家では、キッチンと洗面所が遠い間取りだったのでこのように2つのことを同時にすることはできませんでした。
わが家は夫婦共働きなので、お茶の煮出しなどの家事を1日の最後にしています。疲れているときだからこそ、少しでも効率よく家事をこなしたいもの。時間をかけずに終えられるので、とても助かっています。
ここではたまたまお茶の煮出しの話をしましたが、コトコトと長時間お鍋を煮込むようなシーンでも、ありがたいですね。

キッチンで使うふきんは、清潔に保てるよう酸素漂白剤で除菌しています。汚れの程度にもよりますが、汚れや雑菌をしっかりとるためには、漂白剤に数時間ほど漬けなければなりません。
しかし、漂白剤の入った容器をキッチンに長時間置いておくと、キッチンのスペースをとられ、キッチンでの作業性が悪くなります。そこで、つけ置きする容器を隣の洗面所に置いています。これもキッチンと洗面所が近いから、スムーズにできることです。
ちなみに筆者(洗剤メーカーに勤務)が酸素系漂白剤を使っている理由は、においがほとんどないこと、ふきんが傷まずに長期的に使えるからです。
わが家では洗面所の下の収納スペースに、洗濯や洗面で使う洗剤だけでなく、キッチンで使う洗剤類も保管しています。
キッチンにあるパントリーに置くこともできますが、棚だけで目隠しになるものがないため、下の子がいたずらをしてしまう可能性が。ですからパントリーには置いていません。
一方、洗面所の下の収納スペースには扉がついています。この場所に収納しておけば、子どもの目に入ることもなく、いたずらもされません。
また、ハンドソープのように洗面所とキッチンで使うものは、この場所に収納しておくととても便利。洗面所とキッチンが隣同士だと、どちらの場所での補充もラクだからです。
キッチンで使う食器用洗剤や酸素系漂白剤も、家事の合間に簡単に出し入れできます。距離が近いため、大容量タイプの洗剤でも持ち運ぶ負担は、ほとんど感じません。

最後に、ちょっとおまけの話を。
わが家のキッチンと洗面所は、子どもが使うには高さがあって、足場台が必要になります。わが家の足場台のサイズは、幅30×奥行き28×高さ20cm。それなりに場所をとります。
しかし、キッチンと洗面所が近いことで共有が可能に。1個でも不便なく使えています。
以上、「キッチンと洗面所が隣同士の間取り」の使い勝手を紹介しました。家事がラクな家づくりをしたい人は、ぜひ参考に。