仕事や家事を終えてほっと一息つきたい就寝前。好きなことをして過ごしていたら、ついつい夜更かし……なんてことに。
All About編集部が500人を対象に実施した「睡眠の悩み」に関するアンケート結果とともに、「寝る前スマホ」がもたらす睡眠への影響について解説します。
約7割が抱える睡眠の悩み今回のアンケート(全国500名)で「睡眠に不満を感じる」と回答したのは、全体の73.4%にあたる367人。その具体的な不満の内容(複数回答可)がこちらです。「夜中に目が覚める」が最も多く42%、続いて「疲れが取れない」が39.2%、「寝たりず、朝起きるのがつらい」が36.5%という結果となりました。
若い人で「夜中に目が覚める」「寝つきが悪い」というのは、多くの場合、生活習慣に問題があります。「疲れがとれない」「寝たりず、朝起きるのがつらい」「日中に眠たくなる」というのは、睡眠不足の可能性が高いです。生活習慣や睡眠時間を見直しても症状が続くなら、医療機関を受診しましょう。
高齢者で「夜中に目が覚める」「早く起きすぎてその後眠れない」というのは、加齢によるものかもしれません。日中に不都合が生じるようなら、睡眠の専門医療機関で相談してみてください。
寝る前にしてしまうこと次に「就寝前についやってしまうことは?」(複数回答可)のアンケート結果を紹介します。「スマホを見る」が74.8%と圧倒的多数となりました。続いて「テレビや配信動画を見る」の22.4%、「考え事」の18.6%といった睡眠不足に陥りがちな習慣がずらり。
就寝前にしてしまうことが「特になし」と回答した人はわずか7.4%にとどまりました。
▼ついスマホを見てしまう理由は……・唯一の自分時間なのでついスマホをいじってしまいます(30代 女性)・スマホを目覚ましにしているのでベッドに置いている。通知がくるとついつい見てしまう(20代 女性)・スマホを見ると眠れないというが、わたしはスマホをいじらないと眠れないです(40代 女性)
就寝前にスマホやテレビ、配信動画、ゲーム、パソコンなどを見ると眠気が減り、寝つきや睡眠の質が悪くなります。これは、電子機器の画面から出るブルーライトが、睡眠ホルモン「メラトニン」の分泌を減らすからです。
できれば布団に入る30分前には、画面を見ないようにしましょう。どうしても難しい人は、ブルーライトをカットする眼鏡やフィルムを使ってください。眠る前にスマホを見るのをやめて朝起きてから見ると、寝付きが良くなりスッキリ目覚められます。
寝る前スマホで何してる?では寝る前のスマホが習慣になってしまっている人は、具体的に何をしているのでしょうか。次に「就寝前にスマホですることは?」(複数回答可)のアンケート結果を紹介します。「SNSを見る・投稿する」が最も多く51.1%、続いて「動画を見る」が37.2%、「ゲームをする」が17.6%という結果となりました。
文字などの静止画よりも動画の方が脳を刺激しやすく、睡眠に対する悪影響が大きいと思われます。また、明るいところでスマホを見るより暗いところで見る方が、ブルーライトが目に入りやすいので注意しましょう。
寝る前のだらだらスマホは危険!?最後に「就寝前にスマホをどの程度利用しますか?」のアンケート結果を紹介します。できれば、就寝前はスマホを見ないようにしましょう。ブルーライトに対する感受性は個人で大きく異なるので、一概にどれだけという時間は決められませんが、どうしても見る必要があるときは、なるべく短時間にしてください。ブルーライトを浴びる時間が長いほど、睡眠ホルモン「メラトニン」が減ってしまうからです。
就寝前にスマホを見るなら、ブルーライトをカットする眼鏡やフィルムを使ってください。スマホの設定も、ブルーライトカットにするといいでしょう。
※アンケートは、下記条件で実施・男女比:男性 150名/女性 341名/回答しない 9名・年齢比:10代 4名/20代 89名/30代 176名/40代 125名/50代 80名/60代 22名/70代 4名・アンケート実施期間:2022年2月26~28日