れいわ新選組の山本太郎氏(48)が23日の参院予算委員会の集中審議で、岸田文雄首相に指をさして辞任要求を突きつけた。
ほかの野党が岸田首相のウクライナ電撃訪問に関する質問をする中、最後に登場した山本氏は「総理、日本は米国の植民地ですか?」と質問。もちろん岸田首相は「日本は米国の植民地ではありません」と答えた。
山本氏は資料を示しながら「(日本は)米国に要求されれば、基地建設も拒否できない。米国が間違った戦争をすすめるときに、日本は止められるのですか?」と問うも岸田首相はこれには答えず。
代わりに林芳正外相が「委員(山本氏)が示す間違った戦争という定義が明確ではないわけです。もし(米国との)事前協議のことを言っているのであれば『イエス』の時もあれば、『ノー』の時もあります」と説明した。
「米国から言われたことを日本政府が『ノー』と言えるかの話なんですよ」と指摘した山本氏は「総理、イラク戦争を間違いだったと言えますか」と角度を変えて追及すると、岸田首相はこう答弁した。
「イラク戦争については12年間に渡り、類似の安保理決議に違反を続けましたが、わが国は安保理の決議に基づき、各国が取られた行動を支持しました。当時の日本政府の判断は妥当性を失うものでなく、政府として改めて当該判断について検証を行うことは考えおりません。我が国は、安保理決議に基づいて取られた(各国の)行動を支持した。妥当性を失うものではありません」
これにヒートアップした山本氏は「困るんですよ。そんなつーたらな人に総理大臣をやってもらってちゃ。そんな人たち(政府)が(日本を)運営してもらったら戦争に巻き込まれるんですよ。イラク戦争は米国の偽情報から始まった。世界の国々は、認識を改めています。任せられない。あなたには」と早口にまくしたて、岸田首相に指をさして批判した。
自民党議員から「岸田首相に指をさすな」とヤジが飛び出すと今度は「指をさすな? じゃあ、こうすればいいですか」と今度は右手で握り拳を示し、参院委員会室は一時騒然となった。 最後に山本氏は「まとめます。大量破壊兵器があるという間違った情報を検証し、反省する姿勢が、この国にないことが明らかになったと思います」と語り、質疑を終えた。
自民党議員から「岸田首相に指をさすな」とヤジが飛び出すと今度は「指をさすな? じゃあ、こうすればいいですか」と今度は右手で握り拳を示し、参院委員会室は一時騒然となった。
最後に山本氏は「まとめます。大量破壊兵器があるという間違った情報を検証し、反省する姿勢が、この国にないことが明らかになったと思います」と語り、質疑を終えた。