フィリピンを拠点にした特殊詐欺事件で、送還された4人の男と同じ時期に入管施設に収容されていた人物がJNNの取材に応じ、「『ルフィ』や『Kim』と名乗っていたのは今村容疑者だ」と証言しました。
今村磨人容疑者「そいつらは詐欺で入手した金だから、わめくこともないんです」
フィリピンから送還された今村磨人容疑者(38)。フィリピンの収容所の中から特殊詐欺を指示していたとみられています。
一方、東京・狛江市で起きた強盗殺人事件など一連の強盗事件では、「ルフィ」や「Kim」と名乗る人物がSNSを通じて実行役に指示していたことが分かっていますが…
今村容疑者と同時期に収容されていた人物「ルフィは容疑者4人で使っていた名前ではない。今村容疑者1人で使っていた。Kimも僕がメッセージを受けたことがあるが、それも今村容疑者」
こう話すのは、今村容疑者と同じ時期に収容所にいた人物です。JNNの取材に対し、「『ルフィ』や『Kim』と名乗っていたのは今村容疑者だ」と証言をしました。
今村容疑者とのSNSのやりとりでは、去年11月、「ルフィ」と名乗る今村容疑者から「困りました」とメッセージが送られてきたといいます。
今村容疑者と同時期に収容されていた人物「イミグレーション(入管)のガード(看守)が金を欲しがっているから金に悩んでいた」
看守への賄賂を工面できずに相談してきたといいます。相当困っていたのか、涙を流す絵文字も。
さらに、JNNは1月25日、収容所で今村容疑者に直接取材をしましたが、その翌日には…。
今村容疑者と同時期に収容されていた人物「ただ一言で『○○さん』ときて、僕が返事していないから。イミグレーションの他の人から聞くと、(今村容疑者は)すごく焦っていた」
今村容疑者は、自分への取材内容がどう報じられているのか、方々に探りを入れていたといいます。
この人物や関係者によると、今村容疑者は複数のスマートフォンを持ち、機種ごとにSNSの名前を使い分けていたということです。
警視庁は引き続き、「ルフィ」や「Kim」の特定を進めています。