遺伝子を組み替えた“赤く光るメダカ”を無許可で育てるなどした疑いで、60代男ら5人が全国初となる「カルタヘナ法」違反の疑いで逮捕された。「ロイヤルピングー」と名付け2匹10万円で販売水槽の中を泳ぐ赤い魚。遺伝子の組み換えで誕生した“赤く光るメダカ”だ。このメダカを無許可で育てるなどした疑いで、千葉県の会社員・青木直樹(なおじ)容疑者(60)ら5人の男が逮捕された。5人はいずれもメダカ愛好家。逮捕の容疑は、全国初となる「カルタヘナ法」違反。

カルタヘナ法とは、生物の多様性を保つことなどを目的としたもの。「遺伝子が組み換えられた生物」の飼育などをする際、国の承認を得ることなどを義務付けている。逮捕された5人は、2021年から2022年にかけて、問題の赤く光るメダカを承認を得ず、育てたり販売したりした疑いがもたれている。そもそもこの赤く光るメダカは、承認を得て行われていた研究によって誕生。その後、東京工業大学に引き継がれた。ところが、2009年当時学生だった男が、このメダカの卵を勝手に持ち出したことで、一部のメダカ愛好家などに広まったと見られている。青木容疑者もこの赤く光るメダカを入手、「ロイヤルピングー」などと名付け、東京都台東区で行われた展示販売会で2匹10万円で販売していた。赤く光るメダカをめぐっては、今回逮捕された5人以外にも、東工大からメダカの卵を持ち出した男を含む男女4人が書類送検されている。メダカで月に数十万売り上げる人もメダカ専門店の代表は、事件の背景には長く続く“メダカブーム”にあると話す。堀切めだが・兵頭秀一代表:メダカは特に副業のポテンシャルが高い。上手にやれば月に数十万円を売り上げる人もいるーー問題点は?堀切めだが・兵頭秀一代表:販売者の名前と住所が明かされていない中での販売が、法律違反の温床になる逮捕された5人は、いずれも容疑を認めているという。増田富男容疑者(67)は、「これなら売れそうだなと思った」と供述。今のところ、生態系などへの悪影響は確認されていないということだが、遺伝子組み換えメダカの取り扱いについて、警視庁などが注意を呼びかけている。(「イット!」3月8日放送より)
遺伝子を組み替えた“赤く光るメダカ”を無許可で育てるなどした疑いで、60代男ら5人が全国初となる「カルタヘナ法」違反の疑いで逮捕された。
水槽の中を泳ぐ赤い魚。
遺伝子の組み換えで誕生した“赤く光るメダカ”だ。
このメダカを無許可で育てるなどした疑いで、千葉県の会社員・青木直樹(なおじ)容疑者(60)ら5人の男が逮捕された。5人はいずれもメダカ愛好家。
逮捕の容疑は、全国初となる「カルタヘナ法」違反。
カルタヘナ法とは、生物の多様性を保つことなどを目的としたもの。「遺伝子が組み換えられた生物」の飼育などをする際、国の承認を得ることなどを義務付けている。
逮捕された5人は、2021年から2022年にかけて、問題の赤く光るメダカを承認を得ず、育てたり販売したりした疑いがもたれている。
そもそもこの赤く光るメダカは、承認を得て行われていた研究によって誕生。
その後、東京工業大学に引き継がれた。ところが、2009年当時学生だった男が、このメダカの卵を勝手に持ち出したことで、一部のメダカ愛好家などに広まったと見られている。
青木容疑者もこの赤く光るメダカを入手、「ロイヤルピングー」などと名付け、東京都台東区で行われた展示販売会で2匹10万円で販売していた。
赤く光るメダカをめぐっては、今回逮捕された5人以外にも、東工大からメダカの卵を持ち出した男を含む男女4人が書類送検されている。
メダカ専門店の代表は、事件の背景には長く続く“メダカブーム”にあると話す。
堀切めだが・兵頭秀一代表:メダカは特に副業のポテンシャルが高い。上手にやれば月に数十万円を売り上げる人もいる
ーー問題点は?
堀切めだが・兵頭秀一代表:販売者の名前と住所が明かされていない中での販売が、法律違反の温床になる
逮捕された5人は、いずれも容疑を認めているという。
増田富男容疑者(67)は、「これなら売れそうだなと思った」と供述。
今のところ、生態系などへの悪影響は確認されていないということだが、遺伝子組み換えメダカの取り扱いについて、警視庁などが注意を呼びかけている。