ごみの出し方がわからないという人は世の中に思った以上に沢山いる。確かに親にごみの捨て方を教わった記憶はない。きっと親自身も理解していなかったのではないかと思う。
【画像】プリングルス、バインダー…意外と知らないごみの分別方法を見る 自己紹介が遅れました。僕はお笑い芸人をやりながら、ごみ清掃員として11年間働いているマシンガンズ滝沢と申します。お笑い芸人として生活ができなかったので、食いつなぐために始めたごみ清掃でしたが、今では違反ごみを出す人が一人でも少なくなるようツイッターで呼びかけています。(全2回の1回目/続きを読む)

マシンガンズ滝沢秀一さん 平松市聖/文藝春秋「血だらけになりながら取ってた」アレは取らなくていい? その中で、まず最初にご紹介する反響のあった投稿は、【ダンボールの太い金具は取らなくていい】というもの。皆さん、イメージできるでしょうか? りんごのダンボールによく付いていますね! 中に重いものが入っている箱の、底が抜けないように打ち込んである太い金具です。 この投稿に対して、多くの反響をいただきました。「え? 取らなくていいの?」「取らなきゃいけないと思って、血だらけになりながら取ってた」 確かにそう思う気持ちはわかるし、もちろん取ってくれた方が有り難いです。しかし怪我をしてまで取らなくてはならない分別って何? 一般市民にそこまで負担をかけるの? なんて個人的に思うし、実はリサイクルする過程で、機械で取れるのです。 これはホチキスにも同じことが言えて、会社の資料や学校のお便りに留めてあるホチキスを一生懸命剥がしている方がいるけれど、同様に機械が取ってくれます。実はホチキスの芯の箱の裏にも同じような説明が書かれているものがあるんです。 もちろん今まで剥がしてくれていた方々の努力は無駄ではないです。機械も万能ではないので、詰まることもある。だから協力してくれること自体は嬉しいと関係者は言っていました。 それよりも問題は古紙と一緒に捨てられるプラの袋です。これは上述の金具と違い、リサイクルする過程で分離する機械に引っ掛ってしまうそうです。例えばネット通販で届いた品物の中に入っているビニール袋で覆われたダンボールだったり、包装から出されていない丸めたカレンダーだったり、家に届くプラの袋に入ったDMがこれにあたります。 特にこういったDMは「雑がみ」といって、お菓子の箱とかチラシと一緒によかれと思って出される方がいますが、プラの袋から出せないなら、資源の古紙に【出さない方】がよかったりします。 紙をリサイクルする際、プラの袋に入っている紙は再生されないのです。通常、紙は再び資源に生まれ変わるので、出来れば古紙に出して欲しいですが、プラの袋から出せない場合は、可燃ごみでお願いします。意外と知らない「プリングルス」の捨て方 身近なものでいえば、プリングルス。 プリングルスの分別の仕方を載せたら、2.9万のいいねをいただいたので、その分別方法はあまり知られていないのかもしれない。筒の部分が紙だが、底がスチール缶で、確かにわかりにくい。 中には「どうやって捨てたらいいかわからなかったので、買わないようにしてました」とコメントをくれた方がいました。実はこれは簡単。上のプラスチックの蓋を取り、筒を回してみると線が必ず見えます。 そこに切れ目を入れて、クルクル回しながららせん状に線に沿って切っていくと底のスチール缶だけが取れます。 スチール缶は、地域によっては不燃、埋立てごみ、金属資源の所もあれば、資源の缶で出してもいいよという地域もあるので、確認してみてください。筒だった紙の部分は古紙の雑がみには出さずに素直に可燃ごみで出してください。 資源回収では、金や銀を見かけたら、それは雑がみ回収には不向きなので、可燃ごみに捨ててください。例えば、金紙、銀紙。豆乳パックの内側は銀なので、古紙回収不可。金色にコーティングされているパックの日本酒、金色のパッケージのカレーの箱も再生されないので、可燃ごみで出してください。 ちなみに紙の資源回収は匂いも厳禁で、洗剤の箱、石鹸の紙、お線香の箱、女性誌の付録の香水がこれにあたります。理由は次の再生紙に匂いがついてしまうので、売り物として成立しなくなるからです。実は取らなくて大丈夫なモノたち 先程はダンボールの金具やホチキスの話をしましたが、取らないでいいシリーズで言えば、びんのシールも剥がさなくても大丈夫。もちろん地域によって差があり、どうしても剥がしてくれという自治体もあります。僕も1700ある自治体の全てのルールを把握している訳ではありません。 しかしびんのリサイクル工場を何箇所も回ったこともあり、現場の話を聞く限り、シールはリサイクル過程で剥がれたり、熱で溶けたりと、シールが剥がされないで回収されていることが前提になっている場合が多いです。 それに剥がそうと思っても、自分達のブランドが傷つくといけないからという理由で、強力接着剤でシールを付けていることもあるそうで、爪の方が剥がれてしまうこともあるので、気をつけてください。 びんのキャップはできるだけ取ってくれると助かるとの話も聞きました。キャップ部分はプラスチック製が多いとのことで、再生する過程でごみになるそうです。なので外してくれると助かるようですが、たまにないですか? キャップ取ろうとして、途中で千切れてしまうこと。 僕がツイッターで2.4万のいいねをいただいた方法ですが、スプーンの後ろを使って梃子の原理で簡単に取れます。途中で千切れたらやってみてください。 このキャップ取りは義務ではありませんが、協力してくれようとして、途中で千切れたら気持ち悪いですもんね? そうならないように、この方法をオススメします! もしくは熱いお湯にしばらく浸けてから抜き取ると簡単に取れたりしますので、良かったらやってみてください。 ペットボトルのリングは取らなくても大丈夫です。ラベルとキャップはリサイクル過程で妨げになるため、我々が手作業で外しているので、是非取ってほしいのですが、残った輪っかは取らなくても大丈夫です。指で外そうとすると痛めたりするし、そのままでお出しください。キャップとラベルだけは宜しくお願いします。「9割ルール」を知ればごみ出しが楽になる? そして3.1万のいいねをいただいた【バインダーの捨て方】。 バインダーっていざ捨てる時には鉄の部分も付いているし、「どうしたらいいんだろう?」と疑問に思って、木の部分と鉄の部分を分離させて出している方がいます。本当にありがとうございます。もちろん自治体によって違いますが、多くの地域はそんなことをしなくてもいいんです。 実は9割ルールというものが多くの自治体で採用されています。9割ルールとは何かというと【その素材の9割が燃える素材ならば、1割程度燃えない素材が付いていたとしても可燃ごみで出してもいいよ】というルールです。逆なら不燃ごみになります(中には一部でも不燃が付いていたら不燃ごみで出して欲しいという自治体もあるので、必ずごみパンフレットを見てください) 考えてみれば、どうしても外れないベルトのバックルなどにも同じことが言えますよね。もちろん取って可燃と不燃に分けて出して欲しいのは山々ですが、力の弱いおばあちゃんにどうしてもわけろと言って、ハサミで切らせようとするなんて極悪過ぎるでしょ? 洋服の金属のボタンも一個一個取るってめちゃくちゃ大変じゃないですか。なので多くの自治体は9割ルールを採用しています。どうです? 少しはごみ出しの気持ちが楽になったでしょ? ここで覚えてくれたのだけでも実践してくれると嬉しいです。 もちろん確認はしてね。分解出来るものは、分解して分別してくれるとより好ましいです。「ぼくらも人間」袋を貫通して落ちてきた包丁、竹串がももに刺さり…ごみ清掃員歴11年で遭遇した“危険すぎるゴミ” へ続く(滝沢 秀一)
自己紹介が遅れました。僕はお笑い芸人をやりながら、ごみ清掃員として11年間働いているマシンガンズ滝沢と申します。お笑い芸人として生活ができなかったので、食いつなぐために始めたごみ清掃でしたが、今では違反ごみを出す人が一人でも少なくなるようツイッターで呼びかけています。(全2回の1回目/続きを読む)
マシンガンズ滝沢秀一さん 平松市聖/文藝春秋
その中で、まず最初にご紹介する反響のあった投稿は、【ダンボールの太い金具は取らなくていい】というもの。皆さん、イメージできるでしょうか? りんごのダンボールによく付いていますね! 中に重いものが入っている箱の、底が抜けないように打ち込んである太い金具です。
この投稿に対して、多くの反響をいただきました。
「え? 取らなくていいの?」
「取らなきゃいけないと思って、血だらけになりながら取ってた」
確かにそう思う気持ちはわかるし、もちろん取ってくれた方が有り難いです。しかし怪我をしてまで取らなくてはならない分別って何? 一般市民にそこまで負担をかけるの? なんて個人的に思うし、実はリサイクルする過程で、機械で取れるのです。
これはホチキスにも同じことが言えて、会社の資料や学校のお便りに留めてあるホチキスを一生懸命剥がしている方がいるけれど、同様に機械が取ってくれます。実はホチキスの芯の箱の裏にも同じような説明が書かれているものがあるんです。
もちろん今まで剥がしてくれていた方々の努力は無駄ではないです。機械も万能ではないので、詰まることもある。だから協力してくれること自体は嬉しいと関係者は言っていました。
それよりも問題は古紙と一緒に捨てられるプラの袋です。これは上述の金具と違い、リサイクルする過程で分離する機械に引っ掛ってしまうそうです。例えばネット通販で届いた品物の中に入っているビニール袋で覆われたダンボールだったり、包装から出されていない丸めたカレンダーだったり、家に届くプラの袋に入ったDMがこれにあたります。
特にこういったDMは「雑がみ」といって、お菓子の箱とかチラシと一緒によかれと思って出される方がいますが、プラの袋から出せないなら、資源の古紙に【出さない方】がよかったりします。 紙をリサイクルする際、プラの袋に入っている紙は再生されないのです。通常、紙は再び資源に生まれ変わるので、出来れば古紙に出して欲しいですが、プラの袋から出せない場合は、可燃ごみでお願いします。意外と知らない「プリングルス」の捨て方 身近なものでいえば、プリングルス。 プリングルスの分別の仕方を載せたら、2.9万のいいねをいただいたので、その分別方法はあまり知られていないのかもしれない。筒の部分が紙だが、底がスチール缶で、確かにわかりにくい。 中には「どうやって捨てたらいいかわからなかったので、買わないようにしてました」とコメントをくれた方がいました。実はこれは簡単。上のプラスチックの蓋を取り、筒を回してみると線が必ず見えます。 そこに切れ目を入れて、クルクル回しながららせん状に線に沿って切っていくと底のスチール缶だけが取れます。 スチール缶は、地域によっては不燃、埋立てごみ、金属資源の所もあれば、資源の缶で出してもいいよという地域もあるので、確認してみてください。筒だった紙の部分は古紙の雑がみには出さずに素直に可燃ごみで出してください。 資源回収では、金や銀を見かけたら、それは雑がみ回収には不向きなので、可燃ごみに捨ててください。例えば、金紙、銀紙。豆乳パックの内側は銀なので、古紙回収不可。金色にコーティングされているパックの日本酒、金色のパッケージのカレーの箱も再生されないので、可燃ごみで出してください。 ちなみに紙の資源回収は匂いも厳禁で、洗剤の箱、石鹸の紙、お線香の箱、女性誌の付録の香水がこれにあたります。理由は次の再生紙に匂いがついてしまうので、売り物として成立しなくなるからです。実は取らなくて大丈夫なモノたち 先程はダンボールの金具やホチキスの話をしましたが、取らないでいいシリーズで言えば、びんのシールも剥がさなくても大丈夫。もちろん地域によって差があり、どうしても剥がしてくれという自治体もあります。僕も1700ある自治体の全てのルールを把握している訳ではありません。 しかしびんのリサイクル工場を何箇所も回ったこともあり、現場の話を聞く限り、シールはリサイクル過程で剥がれたり、熱で溶けたりと、シールが剥がされないで回収されていることが前提になっている場合が多いです。 それに剥がそうと思っても、自分達のブランドが傷つくといけないからという理由で、強力接着剤でシールを付けていることもあるそうで、爪の方が剥がれてしまうこともあるので、気をつけてください。 びんのキャップはできるだけ取ってくれると助かるとの話も聞きました。キャップ部分はプラスチック製が多いとのことで、再生する過程でごみになるそうです。なので外してくれると助かるようですが、たまにないですか? キャップ取ろうとして、途中で千切れてしまうこと。 僕がツイッターで2.4万のいいねをいただいた方法ですが、スプーンの後ろを使って梃子の原理で簡単に取れます。途中で千切れたらやってみてください。 このキャップ取りは義務ではありませんが、協力してくれようとして、途中で千切れたら気持ち悪いですもんね? そうならないように、この方法をオススメします! もしくは熱いお湯にしばらく浸けてから抜き取ると簡単に取れたりしますので、良かったらやってみてください。 ペットボトルのリングは取らなくても大丈夫です。ラベルとキャップはリサイクル過程で妨げになるため、我々が手作業で外しているので、是非取ってほしいのですが、残った輪っかは取らなくても大丈夫です。指で外そうとすると痛めたりするし、そのままでお出しください。キャップとラベルだけは宜しくお願いします。「9割ルール」を知ればごみ出しが楽になる? そして3.1万のいいねをいただいた【バインダーの捨て方】。 バインダーっていざ捨てる時には鉄の部分も付いているし、「どうしたらいいんだろう?」と疑問に思って、木の部分と鉄の部分を分離させて出している方がいます。本当にありがとうございます。もちろん自治体によって違いますが、多くの地域はそんなことをしなくてもいいんです。 実は9割ルールというものが多くの自治体で採用されています。9割ルールとは何かというと【その素材の9割が燃える素材ならば、1割程度燃えない素材が付いていたとしても可燃ごみで出してもいいよ】というルールです。逆なら不燃ごみになります(中には一部でも不燃が付いていたら不燃ごみで出して欲しいという自治体もあるので、必ずごみパンフレットを見てください) 考えてみれば、どうしても外れないベルトのバックルなどにも同じことが言えますよね。もちろん取って可燃と不燃に分けて出して欲しいのは山々ですが、力の弱いおばあちゃんにどうしてもわけろと言って、ハサミで切らせようとするなんて極悪過ぎるでしょ? 洋服の金属のボタンも一個一個取るってめちゃくちゃ大変じゃないですか。なので多くの自治体は9割ルールを採用しています。どうです? 少しはごみ出しの気持ちが楽になったでしょ? ここで覚えてくれたのだけでも実践してくれると嬉しいです。 もちろん確認はしてね。分解出来るものは、分解して分別してくれるとより好ましいです。「ぼくらも人間」袋を貫通して落ちてきた包丁、竹串がももに刺さり…ごみ清掃員歴11年で遭遇した“危険すぎるゴミ” へ続く(滝沢 秀一)
特にこういったDMは「雑がみ」といって、お菓子の箱とかチラシと一緒によかれと思って出される方がいますが、プラの袋から出せないなら、資源の古紙に【出さない方】がよかったりします。
紙をリサイクルする際、プラの袋に入っている紙は再生されないのです。通常、紙は再び資源に生まれ変わるので、出来れば古紙に出して欲しいですが、プラの袋から出せない場合は、可燃ごみでお願いします。
身近なものでいえば、プリングルス。
プリングルスの分別の仕方を載せたら、2.9万のいいねをいただいたので、その分別方法はあまり知られていないのかもしれない。筒の部分が紙だが、底がスチール缶で、確かにわかりにくい。
中には「どうやって捨てたらいいかわからなかったので、買わないようにしてました」とコメントをくれた方がいました。実はこれは簡単。上のプラスチックの蓋を取り、筒を回してみると線が必ず見えます。
そこに切れ目を入れて、クルクル回しながららせん状に線に沿って切っていくと底のスチール缶だけが取れます。 スチール缶は、地域によっては不燃、埋立てごみ、金属資源の所もあれば、資源の缶で出してもいいよという地域もあるので、確認してみてください。筒だった紙の部分は古紙の雑がみには出さずに素直に可燃ごみで出してください。 資源回収では、金や銀を見かけたら、それは雑がみ回収には不向きなので、可燃ごみに捨ててください。例えば、金紙、銀紙。豆乳パックの内側は銀なので、古紙回収不可。金色にコーティングされているパックの日本酒、金色のパッケージのカレーの箱も再生されないので、可燃ごみで出してください。 ちなみに紙の資源回収は匂いも厳禁で、洗剤の箱、石鹸の紙、お線香の箱、女性誌の付録の香水がこれにあたります。理由は次の再生紙に匂いがついてしまうので、売り物として成立しなくなるからです。実は取らなくて大丈夫なモノたち 先程はダンボールの金具やホチキスの話をしましたが、取らないでいいシリーズで言えば、びんのシールも剥がさなくても大丈夫。もちろん地域によって差があり、どうしても剥がしてくれという自治体もあります。僕も1700ある自治体の全てのルールを把握している訳ではありません。 しかしびんのリサイクル工場を何箇所も回ったこともあり、現場の話を聞く限り、シールはリサイクル過程で剥がれたり、熱で溶けたりと、シールが剥がされないで回収されていることが前提になっている場合が多いです。 それに剥がそうと思っても、自分達のブランドが傷つくといけないからという理由で、強力接着剤でシールを付けていることもあるそうで、爪の方が剥がれてしまうこともあるので、気をつけてください。 びんのキャップはできるだけ取ってくれると助かるとの話も聞きました。キャップ部分はプラスチック製が多いとのことで、再生する過程でごみになるそうです。なので外してくれると助かるようですが、たまにないですか? キャップ取ろうとして、途中で千切れてしまうこと。 僕がツイッターで2.4万のいいねをいただいた方法ですが、スプーンの後ろを使って梃子の原理で簡単に取れます。途中で千切れたらやってみてください。 このキャップ取りは義務ではありませんが、協力してくれようとして、途中で千切れたら気持ち悪いですもんね? そうならないように、この方法をオススメします! もしくは熱いお湯にしばらく浸けてから抜き取ると簡単に取れたりしますので、良かったらやってみてください。 ペットボトルのリングは取らなくても大丈夫です。ラベルとキャップはリサイクル過程で妨げになるため、我々が手作業で外しているので、是非取ってほしいのですが、残った輪っかは取らなくても大丈夫です。指で外そうとすると痛めたりするし、そのままでお出しください。キャップとラベルだけは宜しくお願いします。「9割ルール」を知ればごみ出しが楽になる? そして3.1万のいいねをいただいた【バインダーの捨て方】。 バインダーっていざ捨てる時には鉄の部分も付いているし、「どうしたらいいんだろう?」と疑問に思って、木の部分と鉄の部分を分離させて出している方がいます。本当にありがとうございます。もちろん自治体によって違いますが、多くの地域はそんなことをしなくてもいいんです。 実は9割ルールというものが多くの自治体で採用されています。9割ルールとは何かというと【その素材の9割が燃える素材ならば、1割程度燃えない素材が付いていたとしても可燃ごみで出してもいいよ】というルールです。逆なら不燃ごみになります(中には一部でも不燃が付いていたら不燃ごみで出して欲しいという自治体もあるので、必ずごみパンフレットを見てください) 考えてみれば、どうしても外れないベルトのバックルなどにも同じことが言えますよね。もちろん取って可燃と不燃に分けて出して欲しいのは山々ですが、力の弱いおばあちゃんにどうしてもわけろと言って、ハサミで切らせようとするなんて極悪過ぎるでしょ? 洋服の金属のボタンも一個一個取るってめちゃくちゃ大変じゃないですか。なので多くの自治体は9割ルールを採用しています。どうです? 少しはごみ出しの気持ちが楽になったでしょ? ここで覚えてくれたのだけでも実践してくれると嬉しいです。 もちろん確認はしてね。分解出来るものは、分解して分別してくれるとより好ましいです。「ぼくらも人間」袋を貫通して落ちてきた包丁、竹串がももに刺さり…ごみ清掃員歴11年で遭遇した“危険すぎるゴミ” へ続く(滝沢 秀一)
そこに切れ目を入れて、クルクル回しながららせん状に線に沿って切っていくと底のスチール缶だけが取れます。
スチール缶は、地域によっては不燃、埋立てごみ、金属資源の所もあれば、資源の缶で出してもいいよという地域もあるので、確認してみてください。筒だった紙の部分は古紙の雑がみには出さずに素直に可燃ごみで出してください。 資源回収では、金や銀を見かけたら、それは雑がみ回収には不向きなので、可燃ごみに捨ててください。例えば、金紙、銀紙。豆乳パックの内側は銀なので、古紙回収不可。金色にコーティングされているパックの日本酒、金色のパッケージのカレーの箱も再生されないので、可燃ごみで出してください。 ちなみに紙の資源回収は匂いも厳禁で、洗剤の箱、石鹸の紙、お線香の箱、女性誌の付録の香水がこれにあたります。理由は次の再生紙に匂いがついてしまうので、売り物として成立しなくなるからです。実は取らなくて大丈夫なモノたち 先程はダンボールの金具やホチキスの話をしましたが、取らないでいいシリーズで言えば、びんのシールも剥がさなくても大丈夫。もちろん地域によって差があり、どうしても剥がしてくれという自治体もあります。僕も1700ある自治体の全てのルールを把握している訳ではありません。 しかしびんのリサイクル工場を何箇所も回ったこともあり、現場の話を聞く限り、シールはリサイクル過程で剥がれたり、熱で溶けたりと、シールが剥がされないで回収されていることが前提になっている場合が多いです。 それに剥がそうと思っても、自分達のブランドが傷つくといけないからという理由で、強力接着剤でシールを付けていることもあるそうで、爪の方が剥がれてしまうこともあるので、気をつけてください。 びんのキャップはできるだけ取ってくれると助かるとの話も聞きました。キャップ部分はプラスチック製が多いとのことで、再生する過程でごみになるそうです。なので外してくれると助かるようですが、たまにないですか? キャップ取ろうとして、途中で千切れてしまうこと。 僕がツイッターで2.4万のいいねをいただいた方法ですが、スプーンの後ろを使って梃子の原理で簡単に取れます。途中で千切れたらやってみてください。 このキャップ取りは義務ではありませんが、協力してくれようとして、途中で千切れたら気持ち悪いですもんね? そうならないように、この方法をオススメします! もしくは熱いお湯にしばらく浸けてから抜き取ると簡単に取れたりしますので、良かったらやってみてください。 ペットボトルのリングは取らなくても大丈夫です。ラベルとキャップはリサイクル過程で妨げになるため、我々が手作業で外しているので、是非取ってほしいのですが、残った輪っかは取らなくても大丈夫です。指で外そうとすると痛めたりするし、そのままでお出しください。キャップとラベルだけは宜しくお願いします。「9割ルール」を知ればごみ出しが楽になる? そして3.1万のいいねをいただいた【バインダーの捨て方】。 バインダーっていざ捨てる時には鉄の部分も付いているし、「どうしたらいいんだろう?」と疑問に思って、木の部分と鉄の部分を分離させて出している方がいます。本当にありがとうございます。もちろん自治体によって違いますが、多くの地域はそんなことをしなくてもいいんです。 実は9割ルールというものが多くの自治体で採用されています。9割ルールとは何かというと【その素材の9割が燃える素材ならば、1割程度燃えない素材が付いていたとしても可燃ごみで出してもいいよ】というルールです。逆なら不燃ごみになります(中には一部でも不燃が付いていたら不燃ごみで出して欲しいという自治体もあるので、必ずごみパンフレットを見てください) 考えてみれば、どうしても外れないベルトのバックルなどにも同じことが言えますよね。もちろん取って可燃と不燃に分けて出して欲しいのは山々ですが、力の弱いおばあちゃんにどうしてもわけろと言って、ハサミで切らせようとするなんて極悪過ぎるでしょ? 洋服の金属のボタンも一個一個取るってめちゃくちゃ大変じゃないですか。なので多くの自治体は9割ルールを採用しています。どうです? 少しはごみ出しの気持ちが楽になったでしょ? ここで覚えてくれたのだけでも実践してくれると嬉しいです。 もちろん確認はしてね。分解出来るものは、分解して分別してくれるとより好ましいです。「ぼくらも人間」袋を貫通して落ちてきた包丁、竹串がももに刺さり…ごみ清掃員歴11年で遭遇した“危険すぎるゴミ” へ続く(滝沢 秀一)
スチール缶は、地域によっては不燃、埋立てごみ、金属資源の所もあれば、資源の缶で出してもいいよという地域もあるので、確認してみてください。筒だった紙の部分は古紙の雑がみには出さずに素直に可燃ごみで出してください。
資源回収では、金や銀を見かけたら、それは雑がみ回収には不向きなので、可燃ごみに捨ててください。例えば、金紙、銀紙。豆乳パックの内側は銀なので、古紙回収不可。金色にコーティングされているパックの日本酒、金色のパッケージのカレーの箱も再生されないので、可燃ごみで出してください。
ちなみに紙の資源回収は匂いも厳禁で、洗剤の箱、石鹸の紙、お線香の箱、女性誌の付録の香水がこれにあたります。理由は次の再生紙に匂いがついてしまうので、売り物として成立しなくなるからです。
先程はダンボールの金具やホチキスの話をしましたが、取らないでいいシリーズで言えば、びんのシールも剥がさなくても大丈夫。もちろん地域によって差があり、どうしても剥がしてくれという自治体もあります。僕も1700ある自治体の全てのルールを把握している訳ではありません。
しかしびんのリサイクル工場を何箇所も回ったこともあり、現場の話を聞く限り、シールはリサイクル過程で剥がれたり、熱で溶けたりと、シールが剥がされないで回収されていることが前提になっている場合が多いです。
それに剥がそうと思っても、自分達のブランドが傷つくといけないからという理由で、強力接着剤でシールを付けていることもあるそうで、爪の方が剥がれてしまうこともあるので、気をつけてください。
びんのキャップはできるだけ取ってくれると助かるとの話も聞きました。キャップ部分はプラスチック製が多いとのことで、再生する過程でごみになるそうです。なので外してくれると助かるようですが、たまにないですか? キャップ取ろうとして、途中で千切れてしまうこと。
僕がツイッターで2.4万のいいねをいただいた方法ですが、スプーンの後ろを使って梃子の原理で簡単に取れます。途中で千切れたらやってみてください。
このキャップ取りは義務ではありませんが、協力してくれようとして、途中で千切れたら気持ち悪いですもんね? そうならないように、この方法をオススメします! もしくは熱いお湯にしばらく浸けてから抜き取ると簡単に取れたりしますので、良かったらやってみてください。 ペットボトルのリングは取らなくても大丈夫です。ラベルとキャップはリサイクル過程で妨げになるため、我々が手作業で外しているので、是非取ってほしいのですが、残った輪っかは取らなくても大丈夫です。指で外そうとすると痛めたりするし、そのままでお出しください。キャップとラベルだけは宜しくお願いします。「9割ルール」を知ればごみ出しが楽になる? そして3.1万のいいねをいただいた【バインダーの捨て方】。 バインダーっていざ捨てる時には鉄の部分も付いているし、「どうしたらいいんだろう?」と疑問に思って、木の部分と鉄の部分を分離させて出している方がいます。本当にありがとうございます。もちろん自治体によって違いますが、多くの地域はそんなことをしなくてもいいんです。 実は9割ルールというものが多くの自治体で採用されています。9割ルールとは何かというと【その素材の9割が燃える素材ならば、1割程度燃えない素材が付いていたとしても可燃ごみで出してもいいよ】というルールです。逆なら不燃ごみになります(中には一部でも不燃が付いていたら不燃ごみで出して欲しいという自治体もあるので、必ずごみパンフレットを見てください) 考えてみれば、どうしても外れないベルトのバックルなどにも同じことが言えますよね。もちろん取って可燃と不燃に分けて出して欲しいのは山々ですが、力の弱いおばあちゃんにどうしてもわけろと言って、ハサミで切らせようとするなんて極悪過ぎるでしょ? 洋服の金属のボタンも一個一個取るってめちゃくちゃ大変じゃないですか。なので多くの自治体は9割ルールを採用しています。どうです? 少しはごみ出しの気持ちが楽になったでしょ? ここで覚えてくれたのだけでも実践してくれると嬉しいです。 もちろん確認はしてね。分解出来るものは、分解して分別してくれるとより好ましいです。「ぼくらも人間」袋を貫通して落ちてきた包丁、竹串がももに刺さり…ごみ清掃員歴11年で遭遇した“危険すぎるゴミ” へ続く(滝沢 秀一)
このキャップ取りは義務ではありませんが、協力してくれようとして、途中で千切れたら気持ち悪いですもんね? そうならないように、この方法をオススメします! もしくは熱いお湯にしばらく浸けてから抜き取ると簡単に取れたりしますので、良かったらやってみてください。
ペットボトルのリングは取らなくても大丈夫です。ラベルとキャップはリサイクル過程で妨げになるため、我々が手作業で外しているので、是非取ってほしいのですが、残った輪っかは取らなくても大丈夫です。指で外そうとすると痛めたりするし、そのままでお出しください。キャップとラベルだけは宜しくお願いします。
そして3.1万のいいねをいただいた【バインダーの捨て方】。
バインダーっていざ捨てる時には鉄の部分も付いているし、「どうしたらいいんだろう?」と疑問に思って、木の部分と鉄の部分を分離させて出している方がいます。本当にありがとうございます。もちろん自治体によって違いますが、多くの地域はそんなことをしなくてもいいんです。
実は9割ルールというものが多くの自治体で採用されています。9割ルールとは何かというと【その素材の9割が燃える素材ならば、1割程度燃えない素材が付いていたとしても可燃ごみで出してもいいよ】というルールです。逆なら不燃ごみになります(中には一部でも不燃が付いていたら不燃ごみで出して欲しいという自治体もあるので、必ずごみパンフレットを見てください) 考えてみれば、どうしても外れないベルトのバックルなどにも同じことが言えますよね。もちろん取って可燃と不燃に分けて出して欲しいのは山々ですが、力の弱いおばあちゃんにどうしてもわけろと言って、ハサミで切らせようとするなんて極悪過ぎるでしょ? 洋服の金属のボタンも一個一個取るってめちゃくちゃ大変じゃないですか。なので多くの自治体は9割ルールを採用しています。どうです? 少しはごみ出しの気持ちが楽になったでしょ? ここで覚えてくれたのだけでも実践してくれると嬉しいです。 もちろん確認はしてね。分解出来るものは、分解して分別してくれるとより好ましいです。「ぼくらも人間」袋を貫通して落ちてきた包丁、竹串がももに刺さり…ごみ清掃員歴11年で遭遇した“危険すぎるゴミ” へ続く(滝沢 秀一)
実は9割ルールというものが多くの自治体で採用されています。9割ルールとは何かというと【その素材の9割が燃える素材ならば、1割程度燃えない素材が付いていたとしても可燃ごみで出してもいいよ】というルールです。逆なら不燃ごみになります(中には一部でも不燃が付いていたら不燃ごみで出して欲しいという自治体もあるので、必ずごみパンフレットを見てください)
考えてみれば、どうしても外れないベルトのバックルなどにも同じことが言えますよね。もちろん取って可燃と不燃に分けて出して欲しいのは山々ですが、力の弱いおばあちゃんにどうしてもわけろと言って、ハサミで切らせようとするなんて極悪過ぎるでしょ? 洋服の金属のボタンも一個一個取るってめちゃくちゃ大変じゃないですか。なので多くの自治体は9割ルールを採用しています。どうです? 少しはごみ出しの気持ちが楽になったでしょ? ここで覚えてくれたのだけでも実践してくれると嬉しいです。
もちろん確認はしてね。分解出来るものは、分解して分別してくれるとより好ましいです。
「ぼくらも人間」袋を貫通して落ちてきた包丁、竹串がももに刺さり…ごみ清掃員歴11年で遭遇した“危険すぎるゴミ” へ続く
(滝沢 秀一)