後を絶たない、迷惑動画の投稿。今、神奈川県警もSNSに投稿された「暴走動画」をきっかけに、捜査に乗り出しています。
拡散された動画は、神奈川・川崎市内の国道246号線とみられる道を走行する、車の中で撮影されたもの。
約40秒の動画を見てみると、明らかに法定速度を超えるスピードで走行していることがわかります。
さらに、車はタクシーの後ろに近づくと、加速しながら左から追い抜きました。
メーターをよく見ると、一般道にもかかわらず、時速100km以上。この区間の制限速度は、60kmです。動画には、笑い声とともに「速い」「死ぬ」などの声も入っています。
同乗者もいますが、一緒に笑っているだけで、注意する様子は見られません。
そのまま車は速度を上げ続け、時速は一時、183kmに達していました。
一般道で撮影された危険な運転。
神奈川県警は7日にはこの映像の存在を認知しており、動画の解析など捜査に乗り出しました。
一般道を180kmで走行した場合、どのような危険が考えられるのか。交通事故鑑定人の中島博史氏は、このように指摘します。
交通事故鑑定人 中島博史 氏:この速度の割合は、速度3倍ですけれども、運動エネルギーは速度の二乗に比例するので、9倍になっています。操作不能に陥ったり、あるいは何かのきっかけで事故を起こしたりした場合、(車を)9台はじき飛ばしながら、止まるみたいなことになります。
今後の警察の捜査について、元埼玉県警・警部補の佐々木成三氏は、「逮捕される可能性」もあるといいます。
元埼玉県警捜査一課 警部補 佐々木成三 氏:禁固もしくは懲役になるという可能性もあります。さらに事件として捜査して行く時に、証拠隠滅の恐れがあったり、逃走の恐れがあった場合は、逮捕して捜査をするということも十分考えられますね。
(めざまし8 3月9日放送)