「東京地検特捜部の家宅捜索が入ったのは、1月19日20時頃から2~3時間ほど。永田町にある投資会社『トライベイキャピタル』(以下、トライベイ)のオフィスと六本木にある自宅のタワマンです。家宅捜索の際、夫妻は立ち会っておらず、トライベイの社員ら2名が対応したようです」(全国紙社会部記者)
1月19日、国際政治学者・三浦瑠麗氏の夫・清志氏が代表を務める『トライベイ』に東京地検特捜部が家宅捜索に入った。今回の強制捜査は、太陽光発電事業への出資を名目に、約10億円をだまし取ったとして同社が刑事告訴されたことに端を発している。
「特捜部は太陽光発電事業の開発関係の書類や申請時に必要なID、経理関係の書類、パンフレット類やパソコンなどを押収したようです」(同前)
瑠麗氏は自身が代表を務めているシンクタンク『山猫総合研究所』の公式サイトでコメントを発表した。家宅捜索などを「事実」としたうえで、こう記している。
《私としてはまったく夫の会社経営には関与しておらず、一切知り得ないことではございます》
果たしてこれは本当なのか。
まず『トライベイ』と『山猫総合研究所』の本社は同じ場所にあり、「この2社は一心同体なのでは?」と盛んに報じられている。昨年6月、本誌「FRIDAY」は東京地検特捜部がトライベイの捜査に着手したという情報をキャッチし、この2社があるオフィスの動向をウォッチしている。
永田町のビルの一階に両社のオフィスはある。オフィスの一角はガラス張りになっており、外から様子が見える。そこにオシャレなコンテナのようなものが置かれていて、中で瑠麗氏が熱心に新聞や週刊誌を熟読している。オフィスの前を歩く通行人の中には、その女性が瑠麗氏と気づき、驚いている人もいた。このコンテナ部分が瑠麗氏、その周りが清志氏のスペースということなのだろう。
一応区切りはあるとはいえ、清志氏も瑠麗氏のスペースにコーヒー片手に談笑に訪れたり、お昼過ぎになると、清志氏がかいがいしく瑠麗氏の昼ご飯を買いに出かける姿も目撃している。『トライベイ』と『山猫総合研究所』の2社が極めて距離が近いのは間違いない。
「現在、『トライベイ』のメディア対応は同社の『社長室』という部署が対応していることになっていますが、同社に元々このような部署はなかったようです。実際に対応しているのは、瑠麗氏の事務サポートをする女性社員だとみられています」(前出・記者)
かつて清志氏が運営していたエネルギー関連の社団法人の登記簿に「理事」として瑠麗氏の実妹の名前があったこともわかっている。ここまで密接に絡み合っているにもかかわらず、瑠麗氏が「一切知り得ない」ということはあり得るのだろうか。
いずれにせよ、特捜部が今回の事件に本腰を入れているのは間違いない。
「現在の特捜部は”最強体制”です。市川宏氏が特捜部長に就任して以来、在任中の逮捕者の数は過去トップではないかと言われているほどイケイケなのです。今回の事件を担当している『直告班(特捜部の中で主に告訴、告発事件を担当するチームのこと)』のキャップが今年4月に異動の予定で、『それまでにカタをつけるのでは』と言われています」(全国紙司法担当記者)
これ以上事件が広がりを見せたとき、瑠麗氏はどうコメントするのだろうか。