大阪市のマンションで、一人暮らしの住人の部屋に覆面の男らが押し入り、金品が奪われる事件があった。「置き配」を取ろうとドアを開けた際に、男らが侵入したということだ。
■「死にたくなければ黙っとけ」と押し入り…
猛スピードで走る男を追い掛ける警察官。深夜の逃走劇をカメラは捉えていた。
20日、午前2時すぎに事件は起きた。大阪市天王寺区のマンションに住む、一人暮らしの住人(31)が置き配サービスを利用して、出前を注文。
届いた出前を取ろうとドアを開けた瞬間、覆面の男たちが押し入ってきたという。
押し入った男:「死にたくなければ黙っとけ」
そう言って、男4人は現金や貴金属など、合わせて780万円相当を奪って逃走した。
■“覆面男”うろうろ…1人を現行犯逮捕
一方、事件発生とほぼ同時刻、被害者の家に出前を届けた配達員から、「覆面の男が、うろうろしています」と、110番通報が入った。
駆け付けた警察官は、マンションから出てきた覆面の男たちを発見し、そのうちの1人、福永直也容疑者(21)を現行犯逮捕した。
■「小遣い稼ぎせえへんか」と仲間を募り…
さらにその翌日、警察は、出頭してきた藤本傑容疑者(32)ら6人を強盗などの疑いで逮捕した。
藤本容疑者:「私は強盗事件の指示役をしており、6人のリーダー的存在でした」
藤本容疑者は「小遣い稼ぎせえへんか」などと言って仲間を募り、逮捕された7人はおおむね容疑を認めているという。
被害者の住人は、事件の前日に引っ越してきたばかりだったという。
警察では、背後にさらなる指示役の組織がないか、余罪の有無も含めて調べている。