“実質無料”をうたった歯科矯正の治療費を巡るトラブルが、裁判に発展することになった。歯の矯正ですきっ歯に…約2億円の損害賠償の訴え1月26日、患者ら150人以上が歯科クリニック側に総額約2億円の損害賠償を求め、東京地裁に集団提訴した。訴状などによると、歯科クリニックの運営会社側は、マウスピースの歯科矯正について「モニターモデル契約を結べば、150万円以上の報酬が支払われ、治療費が実質無料になる」と、少なくとも1400人以上を勧誘。

多くの女性が矯正費用187万円のローン契約を結んだが、報酬が支払われることはなく、多額のローンだけが残ったとしている。原告女性の写真を見せながら、被害者弁護団が説明する。被害者弁護団 加藤博太郎弁護団長:こういったすきっ歯。歯が何本も抜かれている状態で放置されている方もいる。女性に対し、こういった歯が欠けている状態とか、抜かれている状態で放置して、(歯科クリニック側は)逃げてしまった「かみ合わせがまったく合っていない」悲痛な訴え原告の30代の女性は26日、こう訴えた。30代の被害女性:上顎と下顎のかみ合わせがまったく合っていない状況。ニッと口を開けたときに、上顎が左、下顎が右にずれています。食べ物をかむときに、しっかりかむことができないし、薄っぺらいものはかみ切れないそして、言葉を詰まらせながら、悲痛な胸の内を明かした。30代の被害女性:借金も残ったまま健康被害も残り…この先どうしていいか分からない状態です。一刻も早く解決して、安心して日常生活を送りたいこの女性のように、“治療費が実質無料になる”という、うたい文句を受けて契約を結んだ患者は150人以上に上り、いずれも同様の被害を訴えている。こうした事態を踏まえ、患者らは26日午後2時半ごろ、歯科クリニックの運営会社の代表らに対し、総額約2億円の損害賠償を求める訴えを起こした。問題の歯科クリニックでは解体作業が…電話もつながらず問題の歯科クリニックは今も営業しているのか?行ってみると、驚きの光景が目に飛び込んできた。問題となった歯科クリニックは、東京メトロ東銀座駅から徒歩6分程度の場所にある。現在、解体工事が進められていた。建物の電気設備やドアなどは取り外され、さらに天井をまとっていたケーブル類などは垂れ下がっている。歯科クリニックがこの場所にあったことが分からないほど、解体作業が進められている。被害者弁護団の加藤弁護士は、集団提訴に踏み切った理由をこう述べた。被害者弁護団 加藤博太郎弁護団長:原告総勢153名が東京地方裁判所に対し、約2億円の損害賠償を求める訴えを提起いたしました。本件は“美に興味のある女性をターゲット”とした、いわゆるモニター商法。“詐欺的なモニター商法”だったと考えています。取材班は歯科クリニック側に取材を試みたが、電話はつながらないままだった。(「イット!」1月26日放送分より)
“実質無料”をうたった歯科矯正の治療費を巡るトラブルが、裁判に発展することになった。
1月26日、患者ら150人以上が歯科クリニック側に総額約2億円の損害賠償を求め、東京地裁に集団提訴した。
訴状などによると、歯科クリニックの運営会社側は、マウスピースの歯科矯正について「モニターモデル契約を結べば、150万円以上の報酬が支払われ、治療費が実質無料になる」と、少なくとも1400人以上を勧誘。
多くの女性が矯正費用187万円のローン契約を結んだが、報酬が支払われることはなく、多額のローンだけが残ったとしている。
原告女性の写真を見せながら、被害者弁護団が説明する。
被害者弁護団 加藤博太郎弁護団長:こういったすきっ歯。歯が何本も抜かれている状態で放置されている方もいる。女性に対し、こういった歯が欠けている状態とか、抜かれている状態で放置して、(歯科クリニック側は)逃げてしまった
原告の30代の女性は26日、こう訴えた。
30代の被害女性:上顎と下顎のかみ合わせがまったく合っていない状況。ニッと口を開けたときに、上顎が左、下顎が右にずれています。食べ物をかむときに、しっかりかむことができないし、薄っぺらいものはかみ切れない
そして、言葉を詰まらせながら、悲痛な胸の内を明かした。
30代の被害女性:借金も残ったまま健康被害も残り…この先どうしていいか分からない状態です。一刻も早く解決して、安心して日常生活を送りたい
この女性のように、“治療費が実質無料になる”という、うたい文句を受けて契約を結んだ患者は150人以上に上り、いずれも同様の被害を訴えている。
こうした事態を踏まえ、患者らは26日午後2時半ごろ、歯科クリニックの運営会社の代表らに対し、総額約2億円の損害賠償を求める訴えを起こした。
問題の歯科クリニックは今も営業しているのか?行ってみると、驚きの光景が目に飛び込んできた。
問題となった歯科クリニックは、東京メトロ東銀座駅から徒歩6分程度の場所にある。現在、解体工事が進められていた。
建物の電気設備やドアなどは取り外され、さらに天井をまとっていたケーブル類などは垂れ下がっている。歯科クリニックがこの場所にあったことが分からないほど、解体作業が進められている。
被害者弁護団の加藤弁護士は、集団提訴に踏み切った理由をこう述べた。
被害者弁護団 加藤博太郎弁護団長:原告総勢153名が東京地方裁判所に対し、約2億円の損害賠償を求める訴えを提起いたしました。本件は“美に興味のある女性をターゲット”とした、いわゆるモニター商法。“詐欺的なモニター商法”だったと考えています。
取材班は歯科クリニック側に取材を試みたが、電話はつながらないままだった。