初夢が見られるとされるのは初日の出の後の1月2日。その日、筆者は初夢かと思うようなツイートを目にした。
【写真】誰もいない独りぼっちのフェリー それは歌い手のはらしととさん(@jonchama)が投稿した 「聞 い て し ま っ た 点 呼乗 客 1 名太 平 洋 ひ と り ぼ っ ちぼ っ ち ざ し っ ぷ見 た く な か っ た 新 年 の 下 り 第 1 便」 というもの。 フェリーに乗ったところ、乗客は自分ただ一人だったというはらしととさん。文体と言い、誰もいない真っ暗な大部屋の客室を映した写真たちと言い、得も言われぬホラー感あふれる投稿に、SNSユーザー達からは「船を貸切状態っていいな!テンション上がる」といったポジティブな声から「これ、ホラー映画の導入でしょ?」というネガティブな声までさまざまなコメントが寄せられた。

新年早々貴重な体験をした、はらしととさん(@jonchama)に話を聞いた。 野中比喩(以下、野中比喩):はらしととさんが乗られたのは鹿児島、種子島、屋久島を往復しているフェリー「はいびすかす」だったのですね。このツイートをしたときの心境を教えてください。 はらしとと:「ウソだろ」という言葉が第一に心中に浮かびました。確かに登山シーズンでないとはいえ、もうちょっと乗るだろうと。実際、鹿児島出港時はどの部屋も埋まるくらいには乗っていたので、途中の種子島で少し下りるとしても屋久島までかなり同乗者がいそうだなと。眠れるかどうか不安だったのですが実際は真逆でした。 野中:調べたところ鹿児島を18時に出発し、種子島到着が21時40分。翌朝5時に種子島を出航し7時に屋久島終点というルートだったのですね。フェリーが無人だった約7時間の間、何をしてすごされましたか? はらしとと:船の中ではノートPCで旅の写真を整理したり、スマホで屋久島の予習をしてどこに寄ろうか考えたりしました。幸い港に一晩停泊していたので電波が弱いということもないし、コンセントも使い放題だったのでスマホやPCの充電も心配いりませんでした。それらが終わったら夜食摂ってお寝んねです。なるべく音を立てない食べ物をと思い、事前にどら焼きを買っておいたのですが、杞憂に終わりました。 野中:自分がもし夜行便フェリーに一人だと知ったら、そわそわしてそんな落ち着いて過ごせる自信ありません…すごい。 はらしとと:屋久島へは島南部の登山口にある森林鉄道の線路を見に行こうと思っていました。港と登山口の単純往復でしたが、道から海を望む大パノラマを猿と一緒に堪能できましたし、温泉でくつろぐこともできなかなか楽しかったです。 なお、折り返しの鹿児島行きも、見た感じお客さんは5人いるかいないかぐらいでした。 野中:旅の楽しみ方が素敵すぎます!普段からよくフェリー乗られているのでしょうか? はらしとと:2007年ごろから船旅の魅力に目覚め、以来各地の船を乗り回ってきました。ちょうどあちこちで昭和生まれから21世紀生まれの船への世代交代が始まった時期に興味を持ち始めたので、様々な船を楽しめたのは幸運です。 船は他の交通機関と比べ大きく中も広々としているので、横になったり歩き回ることができるのが魅力ですね。夜間航行であれば人工の光がほとんど無いので、星空鑑賞も楽しめます。それからグルメも楽しめますね。長距離航路のレストランはもちろん、短距離でもうどんくらいなら食べられる航路がけっこうあるので、乗る際はなるべく利用することにしています。 野中:日常からの気分転換に良さそうです。はらしととさんは船以外の乗り物もお好きなようですね。 はらしとと:普段は中国地方の山奥でローカル鉄道の応援活動をしています。最推しは芸備線と広島県庄原市の道後山駅です。 現在、利用増の取り組みや存廃に関する議論を行なってる真っ只中にありますが、JRや沿線住民の皆さんは大いに汗を流し努力しておられますので、迷惑にならない範囲でお手伝いできたらと思っています。 ◇◇◇ はらしととさんのお話を聞いている内に筆者も旅がしたくなってきた。 (よろず~ニュース特約・野中 比喩)
それは歌い手のはらしととさん(@jonchama)が投稿した
「聞 い て し ま っ た 点 呼乗 客 1 名太 平 洋 ひ と り ぼ っ ちぼ っ ち ざ し っ ぷ見 た く な か っ た 新 年 の 下 り 第 1 便」
というもの。
フェリーに乗ったところ、乗客は自分ただ一人だったというはらしととさん。文体と言い、誰もいない真っ暗な大部屋の客室を映した写真たちと言い、得も言われぬホラー感あふれる投稿に、SNSユーザー達からは「船を貸切状態っていいな!テンション上がる」といったポジティブな声から「これ、ホラー映画の導入でしょ?」というネガティブな声までさまざまなコメントが寄せられた。
新年早々貴重な体験をした、はらしととさん(@jonchama)に話を聞いた。
野中比喩(以下、野中比喩):はらしととさんが乗られたのは鹿児島、種子島、屋久島を往復しているフェリー「はいびすかす」だったのですね。このツイートをしたときの心境を教えてください。
はらしとと:「ウソだろ」という言葉が第一に心中に浮かびました。確かに登山シーズンでないとはいえ、もうちょっと乗るだろうと。実際、鹿児島出港時はどの部屋も埋まるくらいには乗っていたので、途中の種子島で少し下りるとしても屋久島までかなり同乗者がいそうだなと。眠れるかどうか不安だったのですが実際は真逆でした。
野中:調べたところ鹿児島を18時に出発し、種子島到着が21時40分。翌朝5時に種子島を出航し7時に屋久島終点というルートだったのですね。フェリーが無人だった約7時間の間、何をしてすごされましたか?
はらしとと:船の中ではノートPCで旅の写真を整理したり、スマホで屋久島の予習をしてどこに寄ろうか考えたりしました。幸い港に一晩停泊していたので電波が弱いということもないし、コンセントも使い放題だったのでスマホやPCの充電も心配いりませんでした。それらが終わったら夜食摂ってお寝んねです。なるべく音を立てない食べ物をと思い、事前にどら焼きを買っておいたのですが、杞憂に終わりました。
野中:自分がもし夜行便フェリーに一人だと知ったら、そわそわしてそんな落ち着いて過ごせる自信ありません…すごい。
はらしとと:屋久島へは島南部の登山口にある森林鉄道の線路を見に行こうと思っていました。港と登山口の単純往復でしたが、道から海を望む大パノラマを猿と一緒に堪能できましたし、温泉でくつろぐこともできなかなか楽しかったです。
なお、折り返しの鹿児島行きも、見た感じお客さんは5人いるかいないかぐらいでした。
野中:旅の楽しみ方が素敵すぎます!普段からよくフェリー乗られているのでしょうか?
はらしとと:2007年ごろから船旅の魅力に目覚め、以来各地の船を乗り回ってきました。ちょうどあちこちで昭和生まれから21世紀生まれの船への世代交代が始まった時期に興味を持ち始めたので、様々な船を楽しめたのは幸運です。
船は他の交通機関と比べ大きく中も広々としているので、横になったり歩き回ることができるのが魅力ですね。夜間航行であれば人工の光がほとんど無いので、星空鑑賞も楽しめます。それからグルメも楽しめますね。長距離航路のレストランはもちろん、短距離でもうどんくらいなら食べられる航路がけっこうあるので、乗る際はなるべく利用することにしています。
野中:日常からの気分転換に良さそうです。はらしととさんは船以外の乗り物もお好きなようですね。
はらしとと:普段は中国地方の山奥でローカル鉄道の応援活動をしています。最推しは芸備線と広島県庄原市の道後山駅です。
現在、利用増の取り組みや存廃に関する議論を行なってる真っ只中にありますが、JRや沿線住民の皆さんは大いに汗を流し努力しておられますので、迷惑にならない範囲でお手伝いできたらと思っています。
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はらしととさんのお話を聞いている内に筆者も旅がしたくなってきた。
(よろず~ニュース特約・野中 比喩)