埼玉県美里町の自宅アパートで2020年、衰弱した生後約3カ月の娘を放置して死亡させたとして、保護責任者遺棄致死罪などに問われた母親の金井あずさ被告(30)の裁判員裁判で、さいたま地裁(北村和裁判長)は26日、懲役6年6月(求刑・懲役8年)の判決を言い渡した。
美里町事件 娘の放置死認める 母親初公判 /埼玉 判決で北村裁判長は「娘の体調悪化を認識しながら数週間も治療を受けさせず悪質だ」と指摘。一方で、育児を怠っていたわけではなく、夫に病院の受診を促していたとして、「重い責任は免れないが、強く非難することはできない」とした。 判決によると、金井被告は夫の裕喜被告(31)=同地裁で懲役10年の判決、控訴中=と共謀し、20年8月ごろ、あごや肋骨(ろっこつ)を骨折してミルクを飲むことが困難になっていた四女の喜空(きあ)ちゃんに適切な治療を受けさせず、9月11日に全身機能障害で死亡させるなどした。【成澤隼人】
判決で北村裁判長は「娘の体調悪化を認識しながら数週間も治療を受けさせず悪質だ」と指摘。一方で、育児を怠っていたわけではなく、夫に病院の受診を促していたとして、「重い責任は免れないが、強く非難することはできない」とした。
判決によると、金井被告は夫の裕喜被告(31)=同地裁で懲役10年の判決、控訴中=と共謀し、20年8月ごろ、あごや肋骨(ろっこつ)を骨折してミルクを飲むことが困難になっていた四女の喜空(きあ)ちゃんに適切な治療を受けさせず、9月11日に全身機能障害で死亡させるなどした。【成澤隼人】