昨年11月、東京都八王子市の東京都立大南大沢キャンパスで教授の社会学者、宮台真司さん(63)が襲撃された事件で、警視庁捜査1課は27日、襲った疑いのある男が自転車に乗る姿など新たな画像を公開した。
事件後、男は相模原市方向へ逃げたとみられ、捜査1課は殺人未遂容疑で男の行方を追っている。
宮台さんは昨年11月29日午後4時20分ごろ、講義を終えて1人で歩道を歩いていた際に男に全身を切り付けられるなどし、重傷を負った。
捜査1課が公開した画像は2つで、1つは同日午後0時5分ごろ、相模原市中央区で、黒いキャップを着用した男が自転車に乗っている様子。もう1つは同日午後7時20分ごろ、東京都八王子市内の事件現場から約1・1キロ離れた路上を歩く様子をとらえていた。自転車は白か銀色のクロスバイクとみられるが、メーカーは特定されていない。
捜査1課によると、男は当日の事件前、相模原市中央区上矢部から境川に沿って自転車で現場へ向かい、事件後は現場近くの集合住宅の路上を歩き、自転車で相模原市南区方向へ向かったとみている。
男は身長180~190センチ。逃走経路で男が捨てたペットボトルから男のものとみられるDNA型が検出されている。捜査1課は男が現場周辺の地理に精通しているとみて行方を追っている。
情報は南大沢署042・653・0110まで。