東京メトロの駅でおととし、大学の後輩だった男性に硫酸をかけて重傷を負わせた罪などに問われている26歳の男に対し、検察側は懲役6年を求刑しました。
静岡市の大学生・花森弘卓被告(26)は、おととし8月、東京・港区の白金高輪駅のエスカレーターで、大学の後輩だった男性(当時22)に硫酸をかけて顔に重いやけどを負わせた罪などに問われています。
きょう東京地裁で開かれた裁判では、被害者の心情を代理人弁護士が読み上げ、「今も後遺症に苦しみ、腕などにケロイドの痕があって真夏でも半袖になることができない」「厳しい罰を与えてほしい」と訴えました。
一方、検察側は「濃度が高い硫酸を顔付近にかけていて、失明の恐れもある極めて危険な犯行だ」として、懲役6年を求刑しました。
一方、弁護側は弁償金の一部を支払っていることなどから執行猶予付きの判決を求めました。