4年前、3歳の長女に熱湯を浴びせ、大やけどを負わせたとして、25歳の母親が逮捕されました。母親は長女を放置した罪ですでに有罪判決を受けていて、事件からおよそ4年が経っての異例の逮捕です。
けさ、警察署に入る埼玉県川口市の飲食店従業員・橋本佳歩容疑者(25)。2019年に横浜市鶴見区のアパートで、3歳(当時)の長女に熱湯を浴びせ、背中などに大やけどを負わせた疑いがもたれています。
実は、橋本容疑者は当時、同居する男とともに一度、逮捕されています。そのきっかけは、当時5歳だった長男の訴えでした。
長男に助け求められた男性(当時)「男の子がパジャマ1枚で『お母さんがいないの』と。『お母さんに会いたいの』と必死な感じでした。雨の中パジャマ1枚というのもちょっとおかしいなと思って」
橋本容疑者(供述調書より)「スロットをしたい気分で、そちらを優先させてしまった」
橋本容疑者は同居していた男とともに2人の子どもを3日間放置し、パチスロなどに出かけるなどしていたといいます。このとき、長女は大やけどしていましたが、橋本容疑者は長女の体に食品用のラップを巻いただけで、治療を受けさせていませんでした。
長男に助け求められた男性(当時)「(長男が)『妹がいるの』と言うんですよ。『妹どうしているの?』と聞いたら、『妹は皮がむけている』と言うんですよ」
通報を受け、警察は橋本容疑者と同居する男を長女を放置した保護責任者遺棄の疑いで逮捕。しかし、長女のやけどの原因については、橋本容疑者は「子どもだけでシャワーを浴びていて、誤って熱湯がかかった」と説明し、罪に問われることはありませんでした。
橋本容疑者(被告人質問)「寝室で家事をしているときに大きな声がして、倒れていて。本当だったら病院に連れていくべきだった。母親としての自覚が足りなかったと思ってます」
裁判では2人に懲役2年、執行猶予4年の有罪判決が言い渡され、判決は確定しました。なぜ、事件から4年近くがたった今、傷害容疑での逮捕となったのでしょうか。
警察は「専門医への聞き取りなどから橋本容疑者が長女に熱湯を浴びせかけたと判断した」としていますが、取り調べに対し、橋本容疑者は「やっていません」と容疑を否認しています。