冬型の気圧配置の影響で、25日も列島の広い範囲で雪が降った。
大雪のピークは過ぎたが、26日以降も日本海側を中心に雪が降り続く恐れがあり、気象庁は路面の凍結などに注意を呼びかけている。
同庁によると、25日午後6時時点の積雪は、山形県大蔵村で171センチ、北海道音威子府(おといねっぷ)村で152センチ、青森市で140センチなど。17日からの大雪で、山陰から北海道の日本海側などでは積雪が平年の3倍に達しているところもあった。26日午後6時までに予想される24時間降雪量は北陸、関東甲信で60センチ、東北で40センチなど。
24~25日には各地で大雪による死者や停電が相次いだ。山形県金山町では25日正午頃、無職栗田アイ子さん(74)が自宅軒下で下半身が雪に埋まった状態で見つかり、死亡が確認された。県警は屋根から落ちた雪の下敷きになったとみて調べている。石川県津幡町では24日午後3時55分頃、用水路で90歳代女性が倒れているのが見つかり、死亡が確認された。県警は女性が除雪作業中に誤って転落したとみている。
北海道では25日、倒木で送電線が断線した影響で紋別市などで大規模停電が発生。北海道電力によると、最大で約1万9000戸が停電したが、同日午後11時40分頃に復旧した。同市などでは送電線を支える鉄塔が暴風雪で倒れ、23日から24日にかけても大規模停電が起きていた。