大阪府教育委員会は26日、教育実習生から不適切な金銭徴収をしたとして、枚方市立中学校の男性校長(63)を停職6か月の懲戒処分にした。
校長は学校の記念品を自腹で購入した経験があるといい、府教委に「学校のために自由に使えるお金を得たいと思った」などと説明。同日付で依願退職した。
発表では、校長は2021、22年度に受け入れた計6人の実習生から、紙代などの実費名目で1人3000円、計1万8000円を徴収。2880円を実習とは無関係な学校行事に招いた講師3人の昼食代に使い、1万5120円は金庫などで保管していた。
実習生は、不要とされていた実習費を請求され、領収書ももらえなかったと、大学に相談。校長は「これぐらいの金額なら学生でも困らずに出せるだろうと考えた。申し訳ない気持ちで恥じている」と話し、実習生に全額返金したという。
このほか、駅員を殴って暴行容疑で逮捕され、罰金10万円の略式命令を受けた府立高校事務職員の男性主事(62)を、戒告の懲戒処分にした。