日本相撲協会は26日、幕下以下の弟子2人に暴力行為があったとして、審判部長を務めていた伊勢ヶ浜親方(62)(元横綱旭富士)が理事を辞任したと発表した。
26日の臨時理事会で承認された。
発表によると、伊勢ヶ浜部屋の力士2人が同じ弟弟子に対し、今年に入って暴力を振るった。弟弟子の頭を角材で殴ったり、ちゃんこの湯をかけたりするなど複数回の暴力を働いた1人は引退届を提出して受理された。もう1人については出場停止2場所の懲戒処分となった。いずれも被害届は出ていないといい、力士の氏名は公表されなかった。伊勢ヶ浜親方は相撲協会への報告義務違反が問われた。2017年に弟子の元横綱日馬富士関が暴力事件で引退した点も考慮され、理事会は降格の懲戒処分相当であることを確認した上で、理事辞任届を受理した。