今月14日、東武スカイツリーラインがおよそ2時間にわたり運転を見合わせる原因となった人身事故は、警視庁の男性警察官がホームの下に転落したものだったことが分かりました。酒に酔っていたとみられます。
東武鉄道によりますと、今月14日午後10時40分ごろ、東京・足立区の東武鉄道「堀切駅」で人身事故が起き、東武スカイツリーラインがおよそ2時間にわたり運転を見合わせ、乗客およそ2500人に影響が出ました。
その後の関係者への取材で、この人身事故は、警視庁竹の塚署の20代の男性警察官がホームの下に転落し、駅に到着した電車に接触したものだったことが分かりました。男性警察官は重傷ですが、関係者によりますと、事故の前に上司らと複数の店で酒を飲み、泥酔していたということです。
警視庁は、コロナ禍となってから職員に対し過度の飲酒をしないよう通達を出すなど、厳しく指導していました。
国土交通省によりますと、去年までの10年間で全国の駅のホームからの転落件数の原因のうち、半分を酒酔いが占めています。
警視庁は、都民に対しても酒のトラブルに注意を呼びかけていて、酒を飲んで路上に寝込み、事故で死亡した人は今年は11月までに10人と、去年1年間の人数より3人多くなっています。