長崎大病院(長崎市)は26日、女性患者のくも膜下出血の治療で、看護師が頭蓋内に挿入した管の操作を誤り、脳内出血などを引き起こす医療事故があったと発表した。女性は現在も記憶障害が残っており、治療中という。
3年連続抜歯ミス 投書で発覚 長崎大病院「体質的な問題」 病院によると看護師は11月29日、集中治療室で、くも膜下出血の手術を受けた女性の処置を担当。頭蓋内のくも膜下腔から、血液の混ざった髄液を管で抜き取る際に操作を誤り、必要以上に髄液が排出された。5分間で髄液の約半分が流出した女性は頭痛を訴え、脳内出血が判明。意識障害や右半身まひも生じたが、ほぼ改善したという。

看護師は別の看護師と処置を担当。管は2人で確認しながら操作する病院の規定があったが、操作時に1人の看護師は別の作業で一時的にその場を離れていた。 同病院では、子宮体がんの手術を7月下旬に受けた50代の女性が退院3日後に自宅で多量出血し死亡する医療事故が発生。11月にも、3年連続となる抜歯手術ミスが起きた。 相次ぐ医療事故を受け、病院側は13日に病院長名で「医療安全緊急事態」を宣言。江口晋副病院長は記者会見で「全職員が危機感を共有し、基本に立ち返ってマニュアルを学び直す。問題点を全て抽出し、一丸となり改善に努める」と述べた。【中山敦貴】
病院によると看護師は11月29日、集中治療室で、くも膜下出血の手術を受けた女性の処置を担当。頭蓋内のくも膜下腔から、血液の混ざった髄液を管で抜き取る際に操作を誤り、必要以上に髄液が排出された。5分間で髄液の約半分が流出した女性は頭痛を訴え、脳内出血が判明。意識障害や右半身まひも生じたが、ほぼ改善したという。
看護師は別の看護師と処置を担当。管は2人で確認しながら操作する病院の規定があったが、操作時に1人の看護師は別の作業で一時的にその場を離れていた。
同病院では、子宮体がんの手術を7月下旬に受けた50代の女性が退院3日後に自宅で多量出血し死亡する医療事故が発生。11月にも、3年連続となる抜歯手術ミスが起きた。
相次ぐ医療事故を受け、病院側は13日に病院長名で「医療安全緊急事態」を宣言。江口晋副病院長は記者会見で「全職員が危機感を共有し、基本に立ち返ってマニュアルを学び直す。問題点を全て抽出し、一丸となり改善に努める」と述べた。【中山敦貴】