節電要請を発表した西村康稔経済産業大臣(写真・つのだよしお/アフロ)
11月1日、政府は企業や家庭を対象とした冬の節電要請を正式決定した。期間は12月1日から2023年3月31日まで。数値目標は設けず、無理のない範囲での協力を呼びかける。
東日本大震災後、2011年から2015年までは、毎夏冬に節電要請がおこなわれていたが、今回の冬の要請としては7年ぶりとなる。
この政府の決定に対し、SNSでは不満の声が渦巻いている。
《絶句。数値目標の無い要請?社会人研修からやり直せ。大体節電要請じゃねえんだよ。国回す為に足りない分発電量増やすんだよ。夏から何やってたんだ》
《本当にキシダは無能。国民に我慢ばかり押し付ける。こいつが首相に成ってから国民にとって良い事は一つもない》
《もう今以上に節電すんの無理だよ 部屋の中で厚着とか前々からやってるしw 寝ぼけたこと言ってんじゃねーよって感じだな》
《夏も冬も節電って。岸田よ。夏からお前は何をしてたんだ?》
電力の安定供給に必要とされる「予備率」は3%。寒さがもっとも厳しくなる2023年1月は、東北・東京の電力管内が4.1%になる見通しで、かなり逼迫している。さらに、ロシアなどからの液化天然ガス(LNG)の供給途絶や、自然災害のリスクに備える必要があるため、今回の協力要請となった。
ただし、東日本大震災以降、多くの家庭や企業では節電が身についており、電気・ガス料金の値上げが家計を直撃しているなか、「これ以上どうすれば」と神経を逆なでされるような思いを抱く人は多い。
そんななかで増えているのが、「原発再稼働」を望む声だ。
《政府のすべきことは節電要請ではなく、電力の安定供給を維持することである。原発を稼働してから、要請して下さい。さっさと原発動かせ》
《原発再稼働しろ。政府としてできることは全てやってから国民にお願いしろ。話はそれからだ》
岸田首相は7月14日の会見で、冬の電力需給の逼迫に備え、最大9基の原発の稼働を進めると発言したが、11月1日時点で稼働しているのは6基にとどまる。
《国会でエネルギー政策とかちゃんとやってくれよ 節電要請されてる国に製造業の国内回帰とか出来る訳ないだろうって》
首相の「胆力」が試されている。