愛媛県四国中央署は9日、四国中央市に住む女性(80歳代)が、総額2190万円をだまし取られる被害にあったと発表した。
同署は詐欺事件として捜査している。
発表では、6月上旬、住宅メーカーの社員を名乗る男から女性の自宅に電話があった。「地元の人しか入居できない老人ホームに入りたい人がいるので、名前を貸して」と言われた女性が、依頼を承諾した。
警察官や弁護士をかたる男らが「名義貸しは犯罪だ」などと電話で迫り、住宅メーカー社員という男が「金融庁が入ったので、全ての所持金を納めないと大変なことになる。お金は後日返ってくる」と丸め込んだ。
女性は6月27日~7月26日、複数回にわたって計2190万円を宅配便で送付。男らと連絡が取れなくなり、女性が同署に相談して被害が判明した。
6月にも老人ホームの入居権を巡り、同市の女性(70歳代)が1330万円を詐取される被害があった。同署は「宅配便で現金を送れというのは、詐欺を疑って」と注意喚起している。