大阪市立大(当時)の医学部付属病院で2015年、大阪市の男性(当時80歳、17年死去)が頸椎(けいつい)の手術を受けた後に両手足まひの後遺症を負ったのは、医師のミスが原因だとして、男性の妻(80)が大学を運営する公立大学法人大阪に約6200万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が13日、大阪地裁であり、冨上智子裁判長は大学側に約4400万円の賠償を命じた。
わずか7分の手術で「まるで重症患者…」 男児の父の思い 判決は、頸椎を固定するためのねじを入れる場所や角度が一般的な手法と異なっていたとして、担当医師の過失を認めた。さらに、ねじを入れ替えるための2回目の手術で、両手足のまひが生じたと指摘。1回目の手術でねじの挿入方向を誤ったため、2回目の手術が必要になったとして、手術ミスとまひとの因果関係も認定した。 判決によると、男性は15年12月、自宅の階段から転落し、頸椎を骨折。付属病院で2度の手術を受けた後、両手足にまひが出て身体障害1級と認定された。 大阪公立大医学部付属病院は「判決を受け取り次第、内容を精査の上、検討したい」とのコメントを出した。【山本康介】
判決は、頸椎を固定するためのねじを入れる場所や角度が一般的な手法と異なっていたとして、担当医師の過失を認めた。さらに、ねじを入れ替えるための2回目の手術で、両手足のまひが生じたと指摘。1回目の手術でねじの挿入方向を誤ったため、2回目の手術が必要になったとして、手術ミスとまひとの因果関係も認定した。
判決によると、男性は15年12月、自宅の階段から転落し、頸椎を骨折。付属病院で2度の手術を受けた後、両手足にまひが出て身体障害1級と認定された。
大阪公立大医学部付属病院は「判決を受け取り次第、内容を精査の上、検討したい」とのコメントを出した。【山本康介】