落書きの被害に遭った車のテールランプに書かれているのは、漢字の「死」。
この不吉な落書きを、1台の車に47個も書いた疑いで、41歳の看護師の女が逮捕された。
被害に遭ったのは、奈良・大和高田市に住む30代の男性。
男性は、2022年6月中旬、マンション駐車場に止めた自分の車のおよそ30カ所に、「死」と書かれているのを発見した。
不審に思った男性は、車にカメラを設置。すると9日後、カメラは車の周りをうろつく女の姿をとらえた。
車には、赤の油性ペンで書かれたとみられる4cmほどの「死」の文字が、合計47カ所に残されていた。
自宅のある大阪・泉南市から、電車でおよそ2時間。
車でも1時間ほどかかる現場に、少なくとも2回来ていたとみられる女。なぜ現場に現れたのだろうか。
個人的な恨みから犯行に及んだとみられているが、2人の間に面識はなかった。
こうしたことから、警察は、女が恨む相手の車と被害男性の車を間違えて犯行に及んだとみている。
調べに対し、女は「まったく身に覚えがありません。駐車場に行ったこともありません」と供述し、容疑を否認している。
警察は、犯行までの経緯を調べている。