見通しのいい直線道路で、歩行者がはねられた事故。助けた男性が、その模様を語った。
降りしきる雨の中、夜の直線道路を走る車。20日午後7時ごろ、千葉・市原市で撮影されたドライブレコーダーの映像。
前を走る車が、横断歩道に差しかかった次の瞬間、車が歩行者と衝突。衝撃で歩行者は、はね飛ばされてしまった。
それを見た、後ろを走っていた車の運転手たちは、はねられた人のもとへ。被害にあったのは、高齢の女性だったという。
救護にあたった男性「(前の車は)おばあさんに何も気づかず、そのまま横断歩道に進入してしまって、ぶつかる寸前でブレーキランプが光ったけど、間に合わずに、そのままひいてしまった」
はねられた女性は当時、何が起きたかわかっていない様子だった。
事故は、道路の中央付近で起きたため、2次被害が起きないよう、女性を安全な場所へ避難させたという。
あらためてドライブレコーダーの映像を見ると、女性が横断歩道を渡っている時、反対車線の車は止まっていた。
しかし、事故を起こした車はブレーキを踏み、テールランプがついたと同時に、女性をはね飛ばしているのが確認できる。
見通しのいい道路で事故が起きた原因について、救護にあたった男性は、「(加害者から)蒸発現象で、全然前が見えなかったという話が聞けたので。対向車のライトで、歩行者が渡っているのが一瞬わからないのかなと」と話した。
当時、事故を起こした車のライトと対向車のライトが交錯し、横断中の歩行者が見えにくくなっていたことも、事故に影響したのではと話す。
警察によると、被害にあった女性は、命に別条はないという。