東京都渋谷区円山町の路上で母と娘が刺された事件で、殺人未遂容疑で逮捕された埼玉県戸田市の中学3年の少女(15)が「最近になって事件を起こすと決めた」という趣旨の供述をしていることが捜査関係者への取材で判明した。また、凶器となった刃物については「自室に置いてあったものを使った」と説明をしていることも判明。警視庁少年事件課は計画性の有無などについて慎重に調べている。同課は22日、殺人未遂容疑で少女を送検した。
【写真特集】渋谷・母娘刺傷 当時の現場 関係者によると、少女は母親と弟の3人暮らし。調べに対し「自分の母と弟を殺すつもりだったが、本当に人を殺せるか試したかった」「たまたま見つけた2人を刺した」と供述している。 母を殺害しようと考えた時期や理由については「最近、母親の嫌いな癖に自分も似てきたと感じて嫌だったから」と説明しているという。 現場からは凶器とみられる包丁(刃渡り約8・5センチ)のほか、折りたたみナイフ(同約9センチ)と果物ナイフ(同約7・5センチ)が見つかっている。いずれも少女が自室で保管していたものという。 事件を受け、少女の通う中学のある戸田市教育委員会は22日、記者会見を開いた。戸ケ崎勤教育長は「現時点で少女の名前や学校は特定できていない」とした上で、「事件を防ぐ手立てはなかったのか。原因究明と子どもたちの心のケアに努めていきたい」と話した。 一方、近所の人には少女の家族は仲が良く見えたという。40代女性は「家族3人で外食に出掛ける姿をよく見かけた。(少女は)会えば会釈をしてくれて、母親が仕事の時には代わりに洗濯を干したり、ゴミ出しをしたりしていた。トラブルは聞いたことがない」と話していた。【高井瞳】
関係者によると、少女は母親と弟の3人暮らし。調べに対し「自分の母と弟を殺すつもりだったが、本当に人を殺せるか試したかった」「たまたま見つけた2人を刺した」と供述している。
母を殺害しようと考えた時期や理由については「最近、母親の嫌いな癖に自分も似てきたと感じて嫌だったから」と説明しているという。
現場からは凶器とみられる包丁(刃渡り約8・5センチ)のほか、折りたたみナイフ(同約9センチ)と果物ナイフ(同約7・5センチ)が見つかっている。いずれも少女が自室で保管していたものという。
事件を受け、少女の通う中学のある戸田市教育委員会は22日、記者会見を開いた。戸ケ崎勤教育長は「現時点で少女の名前や学校は特定できていない」とした上で、「事件を防ぐ手立てはなかったのか。原因究明と子どもたちの心のケアに努めていきたい」と話した。
一方、近所の人には少女の家族は仲が良く見えたという。40代女性は「家族3人で外食に出掛ける姿をよく見かけた。(少女は)会えば会釈をしてくれて、母親が仕事の時には代わりに洗濯を干したり、ゴミ出しをしたりしていた。トラブルは聞いたことがない」と話していた。【高井瞳】