元NHK党の広報担当で、今夏参院選では日本維新の会のスタッフを務めた「ゆづか姫」こと新藤加菜氏(29)が19、20日にSNSに投稿した大阪府議会・議場での記念写真が波紋を広げている。
新藤氏は19午前、自身のツイッターに「【お知らせ】新藤加菜は知事に就任しました なんちゃって」などとし、大阪府議会・議場の知事席に座りポーズを取る画像を投稿。「諸先輩方の計らいで、大阪府議会の議場に入れていただきました ご案内もいただき、ご挨拶もさせていただき、優しいご縁に深く感謝です」とつづり、同写真は大阪維新の会・野上らん市議が撮ったものとして紹介した。翌日には、議場で同市議とツーショットでポーズを取る画像も公開した。
現在、コロナ禍の影響で一般公開が中止されている同議場。投稿を見た人からは疑問の声も上がった。吉村洋文知事は22日、府庁での囲み取材で同件について問われると、けげんな表情になり「初めて知りました」と返した。
大阪府議会は22日、スポニチの取材に「議員からの希望があれば入場、撮影は許可している」と説明した。ただ、「SNSへの写真投稿は控えていただいている」とし、今回の画像公開を問題視。「実際、府民から厳しい意見も届いています」とクレームが複数件あったことも明かした。
府議会事務局・大阪維新の会控室によると、今回の入場希望は維新の府議会議員が届け出たという。「バタバタしており、事前にSNS投稿禁止などの注意事項を本人に伝えられていなかった。今後は気を付けたい」とした。
知事席に座る19日のツイッター投稿はすでに削除されているが、22日午後5時段階でインスタグラムの投稿、20日のツイッター投稿は公開されている。
新藤氏は2020年に東京都議会北区補欠選挙にNHK党から立候補し、アベノマスクをブラジャー代わりに着用したセクシーショットを掲載したポスターで話題を呼んだ。