記者会見で謝罪する石川県立中央病院の岡田俊英院長(中央)=22日午後、石川県庁
石川県立中央病院(金沢市)は22日、県内の80代患者に鎮痛剤の量を誤って投与し重度の意識障害が残ったとして、賠償金3200万円を支払うと発表した。県は賠償費用を盛り込んだ議案を9月議会に提出する。
病院によると、2020年12月、首の痛みを訴えた患者に対し、適正量の16倍の鎮痛剤を点滴で投与した。医師が電子カルテの入力を誤り、薬剤師や看護師も気付かなかった。患者は現在も意識が戻っていないという。
記者会見した岡田俊英院長は謝罪し「全職員が事故防止を徹底し、信頼回復に努める」と話した。