猛暑と節電意識によって今年の夏は寝苦しさマックス!疲れが取れない諸兄のために、眠れるカラダをつくるメソッドを大研究。今夜から試せる最新のテクニックを紹介しよう。ついやりがちな寝る前の習慣、実はNGかも!?
◆就寝前の歯磨き、水分補給はNG!?
就寝前の歯磨きでお口スッキリ、たっぷりの水を飲んで熱中症を予防ーーそんな「よかれ」と思った行動が、実は快眠を妨げる要因になることも。睡眠専門医の白濱氏は、次のように語る。
「歯茎が刺激されると、睡眠ホルモンのメラトニンの分泌量が減るといわれています。就寝1時間前に歯磨きをするのが理想的、不快感があれば水で口をすすぎましょう。また一時期メディアでも『寝る前に水を飲むといい』と紹介されましたが、たっぷり取るのはオススメできません。理由はシンプルで、トイレが近くなるからです。夕食時に十分な水分を取り、寝る直前に用を足すのが正解ですね」
◆眠れないからと布団で粘るのは逆効果
寝る前に翌日の起床時刻をスマホでセット。しかし布団に入っても、なかなか寝つけず、枕元のスマホで時間を確認しながら布団で粘る……こんな行為も、実はNGだとか。
「ブルーライトが入眠を妨げることに加え、起床時に大きな音で目覚めると、日中に倦怠感が残ることも。そういう方は、徐々に光が強まって起こしてくれる『光目覚まし』を使ってもいいですね。
また、眠れないからと布団で粘るのは、かえって逆効果。時間を意識するとより焦ってしまい、暗い場所で目を閉じているとネガティブな思考に苛まれるものです。そんなときは一度ベッドから出て、穏やかに過ごしましょう。夜中に目覚めてしまったときも同様で、時間を意識しないほうがいい」
まずはNG要因を排除するのが、快眠への近道なのだ。
◆快眠を妨げる「NG習慣」チェックリスト
□夜はシャワーのみで済ます□寝る前に筋トレなどをする□寝る前に水分をたっぷり取る□歯磨きはいつも寝る直前□寝る直前に目覚ましをセット□スマホのアラームが目覚まし□寝つけなくても布団で粘る□長年同じマットレスを使用□夜中に起きて時間を確認する□休みの日はなるべく長く寝る
【睡眠専門医・白濱龍太郎氏】「RESM新横浜睡眠・呼吸メディカルケアクリニック」院長。著書に『誰でも簡単にぐっすり眠れるようになる方法』など
取材・文/週刊SPA!編集部