宮城県の地元紙・河北新報を発行する河北新報社(仙台市)は2022年8月24日、夏の甲子園で仙台育英高校が初優勝した際に配布した号外のPDF版の複製が、オークションサイトで販売されているとして「著作権法の複製権侵害に当たる」と警鐘を鳴らした。
今夏の甲子園で、仙台育英は春夏通じて東北勢初めての優勝を飾った。優勝後には、号外を求め仙台駅前に集まる人の姿がツイッターなどで拡散されていた。フリマアプリでは、号外や優勝翌日の河北新報の朝刊が高額で出品されるケースもみられる。
河北新報は24日、「ダウンロードした号外、複製販売は違法 仙台育英優勝 ネット出品に河北新報社警告」と題した記事を「河北新報オンラインニュース」で公開。同サイトでは仙台育英優勝の号外のPDF版を無料で閲覧できるが、このPDFの複製などがネットオークションで販売されていることが判明したという。
同紙はオークションサイト事務局に通報し、出品者に警告。「オンラインニュース上からダウンロードして複製した紙面の販売は、著作権法の複製権侵害に当たります」と警鐘を鳴らした。