アンチホイホイになる!? 宮内庁が先日、SNSの使用を検討していると表明したことに驚きが広がっている。秋篠宮ご夫妻の長女小室眞子さんの結婚騒動などで批判のあった皇室にとって、イメージアップは課題の一つ。英国王室はSNS利用がうまくいっており、参考にしたいところだが、識者からは「下手に使えばアンチ小室で炎上しかねません」と心配する声も上がっている。
宮内庁は先月30日、2023年度の概算要求で、約182億円(22年度当初予算比6%減)を計上すると発表した。SNSなどで皇室に関する積極的な情報発信をするため、参事官1人の新設と職員2人の増員を求める。宮内庁は「皇室に関する誤った情報も出ており、正しい情報を積極的に発信していく」とし、SNS活用とホームページ刷新を検討しているという。
SNSを活用する方針を発表したことについては、昨年10月に実現した眞子さんと小室さんの結婚をめぐって、インターネット上などでさまざまな情報が入り乱れた影響があるのは明らかだろう。ツイッターでは、「国民の多くが親しみを持つ皇室のためにとても良い」という賛同から「皇室にはもっとお堅くあってほしい」という否定的意見まで、さまざまな声が上がっている。
皇室においてSNSの活用は前例がないが、英王室ではうまくいっている。ITジャーナリストの井上トシユキ氏は「イギリス王室のSNSはとても好評です。宮内庁もイギリス王室の例が意識にあると思います」と指摘した。
ツイッターなのか、インスタグラムなのか、はたまたほかのSNSなのか。宮内庁が何を使うのか今のところ分かっていないが、どう使うのがいいのか? 井上氏は「小室さんと眞子さんの結婚の時、ネットで批判している人たちの意見を見て回りましたが、皇室のことをよく分かっていないで批判しているんですね。『税金でタダ飯食ってる』くらいのイメージなんですよ。だから、宮内庁が知ってほしいであろう公務や日常の姿を見せるのがいいでしょう」とアドバイスした。一方で禁止した方がいいこともあるという。それは反論だ。これまでも宮内庁はホームページを通じて、報道に対して反論を展開してきた。
例えば20年12月には、「週刊新潮」の「小室圭・佳代さんに美智子さまからの最後通牒」という記事に対して、内容を否定するコメントを出している。また、18年にも「週刊文春」の「小室さんは『夢追い人なの』~美智子さまのお嘆きと眞子さまのNY行き」という記事にも同じように反論していた。
宮内庁は今後、SNSでも報道への反論をやろうとしているのかもしれないが…。
「反論をSNSでやると炎上の可能性があります。過去の反論にあったように、小室さん関連ともなればアンチ小室ホイホイになる。『なんでそんなに反論するの? 逆にあやしい』などと燃料になるのです。反論はこれまで通り、見たい人だけが見るホームページ上だけでいいと思います」(井上氏)
皇室SNSが炎上している姿など国民は見たくないはずだ。