大分県立高の元男性教諭(36)(懲戒免職)が女子生徒(20)と親密な関係になって自殺未遂に追い込んだとして、生徒側が県に損害賠償を求めた訴訟の和解を受け、県が支払った解決金500万円について、県教育委員会が元教諭に負担を求める「求償権」を行使する方向で調整していることがわかった。
訴状によると、元教諭は2018年10月頃、生徒と親密な関係になった。その後、生徒は別れようとしたが元教諭に応じてもらえず、精神的に追い詰められて19年1月に自殺を図ったとしている。現在も入院中で、昏睡(こんすい)状態が続いているという。生徒と母親は、県に対して約1億3000万円の損害賠償を求める訴訟を大分地裁に起こし、10月12日に和解が成立した。