宮崎県知事選(12月8日告示、25日投開票)に出馬を表明しているタレントで前宮崎県知事の東国原英夫氏(65)とプロゴルファー・横峯さくらの父で“さくらパパ”こと横峯良郎氏(62)が9日、公開討論会で“激突”。横峯氏が東国原氏を徹底ダメ出しする展開となった。
今回の討論は、横峯氏の申し入れで実現。約15年ぶりの直接対面といい、「何の打ち合わせもしていない。裏でシナリオとかも一切ない」(東国原氏)とガチンコ生討論が繰り広げられた。
そもそも横峯氏は県知事選に出馬する意思はなかったが、8月に行われた東国原氏の出馬会見に生ぬるさを感じ、愛想を尽かして出馬。この日も早速かみ付いた。
「本当にヤル気あるのかなと見えた。ガックリした」と本人を目の前に発言。これに東国原氏は「最初からテンションを上げるのではなく、マラソン的な選挙戦を戦ううえでスローでいこうと」とあくまで戦略で、これからエンジンをかけると釈明した。だが、横峯氏は「4年間、知事をやったのであれば、もうちょっとインパクトのある政策を出してほしかった」と納得がいかない。
東国原氏は退職金半減や給与カット、議会の定数削減の実績を掲げたものの、横峯氏は「宮崎の年収ワースト3も変わっていない。どんどん疲弊しているだけ」と手厳しい。それでも東国原氏は「宮崎のトップセールスが一番。“宮崎株式会社”をどうやっていい会社にして、県民に株主優待するか」を力説。これに対しても横峯氏は「以前、立候補した時と手法が全く変わっていない。いろんな結果が出たとおっしゃるが結局、所得は下がっている」とダメ出しした。
討論には百戦錬磨の東国原氏だが、横峯氏相手にケンカするのは得策ではないと踏んだのか、この日はムキになることはなく、黙って聞き入れた。投開票まであと1か月以上。今後の展開はどうなるのだろうか。