「糖尿病」という名称に患者の9割が抵抗感や不快感を抱いていることが10日、患者や医療関係者らでつくる日本糖尿病協会(東京)の調査で分かった。怠惰や不潔といった負のイメージにつながりかねず、病気の正確な実態を表していないというのが主な理由。侮辱的に使われることもあるため、協会は適切な病名を提案し、変更を働きかける考えだ。
糖尿病は血糖値が高くなる病気。必ずしも尿に糖は出ず、尿に糖が出ても糖尿病でないこともある。遺伝など複数の要因が関係しているのに「甘い物の食べ過ぎ」「だらしない」といった印象を持たれ、病名が偏見の一因になっているという。