去年、47歳の女性が自宅で殺害された事件で、今月28日夜、長野県議の夫(48)が逮捕されました。逮捕前の取材に、「早く犯人が見つかってほしい」などと答えていました。
■2カ月前の長野県議 取材に“神妙な面持ち”
長野県議・丸山大輔容疑者:「結局、何でそんなことになっちゃったのかというのが分からないままで。気持ちの整理がつかない状態で、今もいますので」
2カ月前、神妙な面持ちで取材に答えていたのは、丸山長野県議会議員です。
塩尻市内で、一家で「笑亀酒造」を営んでいる丸山県議。その自宅兼事務所で去年9月、妻の希美さんが死亡しているのが見つかりました。
死因は首を絞められたことによる窒息死で、警察は希美さんが何者かに殺害されたとみて、捜査を続けてきました。
丸山容疑者:「1年で皆さんから話を聞かれたりとか、普段も写真が飾ってあったりするんで。そういうのを見て、毎回というほどではないが、『(希美さんは)いないんだな』という気持ちになることはある」
■事件から1年後…県議「犯人捕まってほしい」
そうしたなか、28日夜、事件は急展開を迎えます。
長野県警の会見:「本日、殺人罪(の容疑)で男1名を通常逮捕しましたので発表致します。職業 会社役員・議会議員、氏名 丸山大輔」
殺人の疑いで、丸山容疑者が逮捕されたのです。
去年11月、希美さんの葬儀を終えた後、カメラの前で事件の早期解決を願っていた丸山容疑者。
丸山容疑者(当時47):「家族の中でも、区切りがつかないような状態。一日でも早く犯人が捕まってほしい」
今年9月には、事件から1年が経過しても犯人が捕まらない状況に、情報提供を呼び掛けていました。
丸山容疑者:「圧倒的に足りていないのは、映像だったり目撃(情報)。何かきっかけになるものが出てくればいいなと思っている」
■事件当日のアリバイ「自宅にはいなかった」
一方で、事件に対し、冷めているようにも受け取れる発言もありました。
丸山容疑者:「なかなか厳しい状況と思っている。これだけの期間が経ってくるなかで、だいぶ薄れてきている。普段は、そんなに意識することはない」
丸山容疑者はこれまで警察に対し、事件当日のアリバイをこう主張していたといいます。
丸山容疑者:「事件当日は長野市の議員宿舎に宿泊していて、自宅にはいなかった」
警察は、丸山容疑者の単独での犯行とみていて、今後、動機について捜査を進める方針です。
丸山容疑者の認否については、明らかにしていません。