27日、初めて実施された都立高校の入試の合否判定に用いられる英語の「スピーキングテスト」。
その内容が28日、公開されました。問われたのは、「使える英語」を身に付けているか。
「次の英文を声に出して読んで下さい」といった問題に始まり…。
「友達からの質問に対して、与えられた情報をもとに英語で答えて下さい」「きのう、あなたに起こった出来事を留学生の友達に話すことになりました。イラストに登場する人物になったつもりで相手に伝わるように英語で話して下さい」といった問題が出題され、それぞれのタブレットに解答を録音します。
初めての試みでしたが、終了後、東京都は「大きなトラブルは報告されていない」と説明しました。
■「前半組の解答が聞こえた」との指摘相次ぐ
ところが、SNSでは、次のような声が上がっています。
SNSの声:「ヘッドフォンをしていても、周りの声が聞こえた」
試験では、生徒は周りの音声をさえぎる装置を着けて行われましたが、他の生徒の回答が聞こえていたというのです。
これでは、意図しない「カンニング」が起きていたようなもの。さらに…。
SNSの声:「試験前に前半組の解答が聞こえた。答えが事前に分かるテストはおかしい」
生徒を前半組と後半組の2つに分けて、同じ問題を解かせる形式で実施されたため、別室で待機する後半組の生徒に、前半組が解答する声が聞こえていたという指摘も相次ぎました。
■小池都知事「大きなトラブルはなかった」
一方、東京都・小池百合子知事は、こう総括しました。
小池都知事:「テストについては、大きなトラブルはなかった。予定通り行われたと聞いている。いずれにしても皆、頑張ったと思う」