陰ながら支える妻には目もくれず、男は夜ごと女遊びに精を出す。1人、2人、また1人と火遊びを繰り返す。昼は地元の名士ともてはやされるうち、彼の黒い欲望は、妻を手にかけるまで肥大化してしまったのか。
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【写真を見る】殺害された丸山県議の妻 周囲には夫の女性関係の悩みを吐露していた 現職議員が妻殺しで捕まった異例の事件。自民党所属の長野県議・丸山大輔容疑者(48)が、11月28日、長野県警に逮捕されて2週間余りが過ぎ、事件の背景が徐々に明らかとなってきた。

地元紙「信濃毎日新聞」が、彼と交際関係にあった女性が、県警から事情を聴かれたと報じたのだ。 昨年9月、丸山容疑者は自ら社長を務めていた「笑亀(しょうき)酒造」(塩尻市)の自宅兼事務所で、妻・希美さん(享年47)の首を絞めて殺した嫌疑をかけられている。殺害動機に、自らの不貞が絡んでいるのなら、身勝手にも程があろう。丸山大輔容疑者のFacebookより「40代の女性職員に熱を上げていた」 本誌(「週刊新潮」)が12月8日号でも紹介したように、丸山容疑者の派手な女性関係は、地元では半ば公然の秘密だった。「自民党長野県連に所属する県議団で、主に事務を担う40代の女性職員に熱をあげていました」 そう明かすのは、さる長野県政関係者だ。「栗色のロングヘアーが似合うスタイルの良い女性で、政務調査の書類を整理するなどの事務処理能力が高く、字もキレイだから祝い事の『のし書き』を頼む議員も多かった。来訪者への応対も丁寧で、県議と県職員の間に入って連絡係を務めるなど、かいがいしく仕事をこなしていました」 議会が始まると、丸山容疑者のように遠隔地に住む県議は、議場のある長野市内へ泊まり込む。そこで二人の仲が深まったのか。夫人が漏らしていた悩み ある長野県議によれば、「丸山議員は、彼女だけを特別に呼びつけては、一緒にご飯へ行ったりしていましたからね。彼女は20代の頃に離婚した後、ずっと独身で結婚願望が強かった。周囲に“良い人がいれば”と口にしていたから、誘われやすかったし、そこに彼も目をつけたんだろう」 だが、夫の不貞に妻は薄々勘づいていたのだ。 丸山夫妻の知人が言う。「7年前に県議選に出馬した際、奥さんが“地元で注目されると、鼻の下も伸びちゃって困ったもんね”と嘆きながら、夫が宴会コンパニオンの女性と親しい関係だと言っていた。相手の女性も既婚者なのに丸山議員に夢中になり、一緒になるつもりで離婚して大もめになったとか」酔って“頭にちょんまげ”“職場恋愛”に“W不倫”だけではない。他にもうわさになった3人目の女性がいる。 近隣住民はこう話す。「逮捕直後、丸山議員の近所に住む女性が警察から事情聴取されたという話が出回りました。他にも長野市議と交際しているなんてうわさも聞いたけど……。とにかく2人の子育てから造り酒屋の経営まで、亡くなった奥さんに任せっぱなしだったからね。彼女を失ったらどうなるかは、丸山議員が一番分かっていたはずだよ」 地元では酒の味も落ちたとの評判が専らで経営は悪化の一途をたどった。実際、夫人亡き後の笑亀酒造は、今年9月に外部から社長を招いて、丸山容疑者は会長の座に就いている。 地元の飲食店主に聞くと、「彼は酒が弱く日本酒をグラスで2杯も飲めば酔って赤くなる。なのに、どんどん飲む癖があって、気が大きくなるのかハメを外す。パンツを脱ぎ、40代の女性店員の頭に一物をのっけて“チョンマゲ”とか悪ふざけをしようとしたこともあった。慌てて周りが止めたけど、本人は翌日も知らん顔。なに考えてんだって話だよ」 鬱積(うっせき)した感情を「酒」と「女」で晴らすうち、彼は妻をあやめる狂気を、内に抱えるようになっていったのかもしれない。「週刊新潮」2022年12月15日号 掲載
現職議員が妻殺しで捕まった異例の事件。自民党所属の長野県議・丸山大輔容疑者(48)が、11月28日、長野県警に逮捕されて2週間余りが過ぎ、事件の背景が徐々に明らかとなってきた。
地元紙「信濃毎日新聞」が、彼と交際関係にあった女性が、県警から事情を聴かれたと報じたのだ。
昨年9月、丸山容疑者は自ら社長を務めていた「笑亀(しょうき)酒造」(塩尻市)の自宅兼事務所で、妻・希美さん(享年47)の首を絞めて殺した嫌疑をかけられている。殺害動機に、自らの不貞が絡んでいるのなら、身勝手にも程があろう。
本誌(「週刊新潮」)が12月8日号でも紹介したように、丸山容疑者の派手な女性関係は、地元では半ば公然の秘密だった。
「自民党長野県連に所属する県議団で、主に事務を担う40代の女性職員に熱をあげていました」
そう明かすのは、さる長野県政関係者だ。
「栗色のロングヘアーが似合うスタイルの良い女性で、政務調査の書類を整理するなどの事務処理能力が高く、字もキレイだから祝い事の『のし書き』を頼む議員も多かった。来訪者への応対も丁寧で、県議と県職員の間に入って連絡係を務めるなど、かいがいしく仕事をこなしていました」
議会が始まると、丸山容疑者のように遠隔地に住む県議は、議場のある長野市内へ泊まり込む。そこで二人の仲が深まったのか。
ある長野県議によれば、
「丸山議員は、彼女だけを特別に呼びつけては、一緒にご飯へ行ったりしていましたからね。彼女は20代の頃に離婚した後、ずっと独身で結婚願望が強かった。周囲に“良い人がいれば”と口にしていたから、誘われやすかったし、そこに彼も目をつけたんだろう」
だが、夫の不貞に妻は薄々勘づいていたのだ。
丸山夫妻の知人が言う。
「7年前に県議選に出馬した際、奥さんが“地元で注目されると、鼻の下も伸びちゃって困ったもんね”と嘆きながら、夫が宴会コンパニオンの女性と親しい関係だと言っていた。相手の女性も既婚者なのに丸山議員に夢中になり、一緒になるつもりで離婚して大もめになったとか」
“職場恋愛”に“W不倫”だけではない。他にもうわさになった3人目の女性がいる。
近隣住民はこう話す。
「逮捕直後、丸山議員の近所に住む女性が警察から事情聴取されたという話が出回りました。他にも長野市議と交際しているなんてうわさも聞いたけど……。とにかく2人の子育てから造り酒屋の経営まで、亡くなった奥さんに任せっぱなしだったからね。彼女を失ったらどうなるかは、丸山議員が一番分かっていたはずだよ」
地元では酒の味も落ちたとの評判が専らで経営は悪化の一途をたどった。実際、夫人亡き後の笑亀酒造は、今年9月に外部から社長を招いて、丸山容疑者は会長の座に就いている。
地元の飲食店主に聞くと、
「彼は酒が弱く日本酒をグラスで2杯も飲めば酔って赤くなる。なのに、どんどん飲む癖があって、気が大きくなるのかハメを外す。パンツを脱ぎ、40代の女性店員の頭に一物をのっけて“チョンマゲ”とか悪ふざけをしようとしたこともあった。慌てて周りが止めたけど、本人は翌日も知らん顔。なに考えてんだって話だよ」
鬱積(うっせき)した感情を「酒」と「女」で晴らすうち、彼は妻をあやめる狂気を、内に抱えるようになっていったのかもしれない。
「週刊新潮」2022年12月15日号 掲載