宮内庁のインスタが佳子さまを取り上げないウラ事情 「ギリシャご訪問の写真もゼロ」

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秋篠宮家の次女・佳子さま(29)のギリシャご訪問が滞りなく終わった。帰国後、休む間もなく公務に励まれているが、目下、皇室は課題が山積。浮き彫りになったのは「秋篠宮さま」という大きな壁の存在である。【前後編の前編】
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オフホワイトの装いで東京・羽田空港に降り立たれた佳子さまは、8日間に及ぶ長旅の疲れもお見せにならず、周囲に笑顔を振りまかれていた。
ギリシャとの外交関係樹立125周年を記念し、佳子さまは5月25日から6月1日までの日程で現地を公式訪問された。記念式典のみならず、サケラロプル大統領や首相などを表敬訪問され、多い時には1日に5カ所もの訪問先を巡られたという佳子さま。現地メディアは〈彼女にはコミュニケーションの天賦の才がある〉〈日本人にとっては「東洋のダイアナ」のような存在であり、それ以上かもしれない〉などともてはやした。
王室を廃したギリシャ国民からすれば、遠く離れた島国のプリンセスは故ダイアナ妃をも思い起こさせる存在であり、多少のリップサービスが含意されているとみる向きもあろう。
とはいえ、日本でもテレビ各局がニュースや情報番組で、日毎に替わる佳子さまのファッションについて細かく報じると、ある種の“佳子さまフィーバー”が起こったことは否めない。
皇室担当記者によれば、
「世界遺産であるパルテノン神殿の視察でお召しになった青いニット、同じく世界遺産のコルフ(ケルキラ)島を訪れた際に注目された総レース仕立てのワンピースは、SNSを中心にブランドや商品名が特定されて、販売店に注文が殺到。完売してしまいました。昨年ペルーを公式訪問された際も同様に佳子さまのファッションが注目され、“完売現象”が起こっています」
同世代を中心とした若者からの好感度が高く、一定の影響力をお持ちであるのは確か。もっと佳子さまのご様子が知りたいと願う人々がSNS上で口々に不満を投稿したのが、宮内庁の公式インスタグラムに対してだった。
さる皇室ウォッチャーが言う。
「今年4月から満を持して始まった宮内庁の公式インスタグラムは、開設直後から首相官邸のフォロワー数を抜き去りました。それだけ国民の期待は高い。なのに今回、インスタを開けば佳子さまのギリシャでのご様子を見られるのかと思いきや、リアルタイムで投稿された画像は一枚もない。最新の画像は、天皇皇后ご一家が那須で静養された御料牧場に関するもので、佳子さまの海外訪問はなかったかのようにダンマリを決め込んでいる始末なのです」
それだけではない。
「宮内庁の公式ウェブサイトには〈秋篠宮家のご日程〉というページが設けられているのですが、ギリシャ訪問に関するものは、5月23日に佳子さまが海外訪問にあたって天皇陛下にごあいさつしたとの一文があるのみ。目を凝らして他のページを探ると、ようやく〈外国ご訪問のご日程〉というページに、〈ギリシャご訪問(令和6年)〉と題して今回の旅程が公表されているのですが、訪問先の地名と日付が記されているだけなのです」(同)
無味乾燥にも程があろう。本来なら、佳子さまと行動を共にしている宮内庁職員が、情報を積極的に発信すべきなのは言うまでもない。そもそも前述した公式インスタグラムは、昨年4月に新設された同庁広報室が運営しているのだ。
その発足にあたって同庁トップの西村泰彦長官は、
「皇室の方々の活動やお人柄を、今まで以上に充実したかたちでタイムリーに情報提供できるよう心がけていきたい」
と意気込んでいたのではなかったのか。
先の記者によれば、
「広報室の初代室長には、警察庁の女性キャリア官僚が起用され、ANAや日本サッカー協会など民間からも人材が集められました。背景には、秋篠宮家の長女・眞子さんと小室圭さんの結婚が報じられて以降、ネットを中心に“秋篠宮家バッシング”が生じたという事情がある。そのことに心を痛められた秋篠宮さまが、3年前のお誕生日会見で宮内庁に対して正しい情報発信のあり方、反論する場合の基準作りを求められた。それがきっかけとなって広報室が発足した経緯があります」
注目すべきは、SNSが開設された当初から、インスタグラムには〈天皇皇后両陛下のご活動等発信していきます〉との注釈がついていることだという。
「前述した会見で広報室の新設に道筋を作られた秋篠宮さまですが、その翌年のお誕生日会見では一転、記者にSNSのあり方を問われて“恐らく私はやらないと思います”とお答えになってもいるのです。情報発信の必要性は感じておられてもSNSには消極的という姿勢を示された。こう言われてしまえば、宮内庁としても秋篠宮さまに積極的に協力を求めることはできません。秋篠宮ご一家が絡む広報案件は、担当者が皇嗣職にお伺いを立ててから、秋篠宮さまや紀子妃に許可を得る必要がある。迅速な情報発信は望むべくもないなら、限られた予算と人員を費やすのは天皇ご一家を優先しようという形になっているわけです」(同)
実際、秋篠宮邸の改修工事では約35億円と高額な費用がかかった上、当初の説明と異なる形で佳子さまが“別居”されていたことが発覚。経緯の説明も二転三転して時間を要したため、世間の批判を受けたのは記憶に新しい。
こうした過去を踏まえれば、秋篠宮家はイメージチェンジのための好機を、自ら逃してしまわれているように思えてならないのだ。
さるベテランの皇室ジャーナリストが言う。
「せっかく佳子さまへの注目が集まったのに、宮内庁がインスタグラムで発信できないのは、人がいない、お金がない、そういう予算が組まれていないからです。英王室や米大統領には専属のカメラマンがいて、マスコミが立ち入れない場所でもオフショットを撮影して随時発信しています。宮内庁もインスタ発信に向けて嘱託で光学機器メーカーにカメラマンを派遣してもらっていますが、今の体制では、ギリシャへ同行させると数百万円の経費がかかってしまうとかで、なかなか難しいようです」
改めて宮内庁に尋ねると、
「まずは天皇皇后両陛下のご活動を中心に発信を行い、今後については状況を分析するなどし、改めて検討していく予定です」(報道室)
後編では、天皇皇后両陛下が旧華族の親睦団体「霞会館」の創立150周年の式典に私的に出席されたことについて、佳子さまの“お相手”探しという観点から報じる。
「週刊新潮」2024年6月13日号 掲載

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