Xいいね仕様変更に「改悪」の嵐 「こんなことよりもインプレゾンビをなんとかして」

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2024年6月13日(日本時間)、SNSサービス「X」の「いいね」機能の仕様変更が行われた。これまでは開示されていた他ユーザーの「いいね」欄が非公開になるもので、各ユーザーに順次適用されている。
Xでは、同日朝から「いいね」にまつわるネガティブなワードが続々とトレンド入りしている。
従来のXでは、ユーザーのプロフィール画面の「いいね」欄を選択することで、ユーザーがどのような投稿に「いいね」をしたかを確認できた。今回の仕様変更では、一律にすべてのユーザーの「いいね」欄が非表示となる。
13日未明より順次他ユーザーの「いいね」欄は削除され、反応を確認することはできなくなった。
日本版X公式は「みなさんのプライバシーをより守るために、『いいね』の仕様が一部変更となりました」として、仕様変更の内容について伝えた。
今回の仕様変更を決めた米起業家のイーロン・マスク氏は「Important change: your likes are now private(重要な変更:『いいね』が非公開になりました)」と報告したのち、「Massive increase in likes after they were made private!(非公開にしてから『いいね!』が激増している!)」とアップデート内容に自信をのぞかせている。
一方で、日本ユーザーからの反応は芳しくない。従来の「いいね」は、おすすめの投稿をシェアする場や、しばらく投稿のない他ユーザーの「生存確認」として活用するユーザーが多かった。
Xのトレンドランキングには、「イーロン」「自分のツイート」「自分の投稿」「#いいね非公開」「欄非公開」といった関連ワードが並んでいる上、「ほんと改悪」「Twitter改悪」などネガティブなワードも目立つ。
特に目立つのは、インプレッションを増やし広告収益を得る目的で、無関係な内容やAI生成した中身の無いリプライを繰り返す、いわゆる「インプレゾンビ」に言及する投稿だ。
インプレゾンビの投稿が原因で無関係なワードがトレンド入りしたり、話題の元となった投稿が埋もれてしまったりというトラブルが相次ぐも、現時点ではX側からの有効な対策は取られていない。
仕様変更に際し、こうした対応が行われないことに不満を示すユーザーが相次いだ。
今回の仕様変更にあたり、著名人らも多数反応している。
参院議員の小野田紀美氏は「やったー!!!!!!!!! さようなら理性!!! こんちには情熱!!!」と興奮気味に投稿。ゲーム・アニメ好きを公言している小野田氏は、いいね欄が非公開となったことで、人目を避けて「いいね」したい投稿にも反応できるようになったと喜んでいるようだ。
しかし、続く投稿では「いや待てよ…いいねした時に『○○さんがいいねしました!』とかフォロワーにRTみたく告知されるはた迷惑な機能も停止されない限り安心はできないな…あれほんとやめてほしい」としている。
「議員系vtuber」としても活動する大田区議会議員のおぎの稔氏は「いいね! これでいいねし放題だ。何も恥じる事なく、押せる」と好感触だ。
YouTuberのタケヤキ翔さんは「いいね欄見れなくなるの不便だなあ」としつつ、「裏を返せば間違ってエッチな動画いいねしちゃってもバレないってことか…」と率直な胸中を明かしている。
6人組男性YouTuber「Fischer’s」のダーマさんは「X(ツイッターくん)、いいねが見れなくなったならついでに名前も変えない? 良い案があるよ、ふぁぼっていうんだけどさ」と、かつての呼び名の復活を提案した。
男性アイドルグループ「CUBERS」の末吉9太郎さんは「推しのいいね欄からしか得られない喜びと悲しみが全国のオタク達から突然取り上げられたな」とした。
VTuberの壱百満天原サロメさんは「いいね欄が見れなくなってしましたわね 皆様方のいいね欄を見る趣味が…… またひとつ、趣味が減っちゃった……」と嘆いた。

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