訓練中に後輩をロープで宙づりにして放置、パワハラで消防士長ら処分

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後輩の20歳代消防士に対し、訓練中にロープで体を縛ったまま宙づりにして放置するなどのパワハラを行ったとして、広島県の呉市消防局は26日、消防副士長(41)を停職1か月、消防士長(31)を減給10分の1(6か月)、係長職(50)を戒告処分にした。
被害を受けた消防士は精神疾患を発症し、昨年11月に依願退職した。
発表によると、消防副士長らは昨年6月27日、同市内の消防施設で、ロープを「二重もやい結び」で自分の体に結びつける救助訓練を6人で順番に実施。消防士が不十分な結び方で痛みを感じる状態だったのに、1・5メートルの高さまでつり上げ、3~5分間放置した。
7月に消防士がパワハラの被害を訴え、市消防局の調査に消防副士長らが「行き過ぎた訓練だった」などと認め、消防副士長と消防士長は、ほかの消防士への暴力や暴言なども判明した。
管理監督責任で、上司3人を戒告の懲戒処分、2人を厳重注意とした。沢田信一消防長は「市民と被害を受けた職員におわびする。再発防止に全力を尽くし、ハラスメントの撲滅に取り組む」とのコメントを出した。

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