親子のふれあいを 小中学生に平日休み制度、年3回 栃木・日光

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家族での学びやふれあいの機会を増やそうと、栃木県日光市は4月から、市内の小中学校に通う児童・生徒を対象に、学校を平日に欠席できる「ちょこっとスタバケ日光」制度を導入する。同様の制度の導入は、県内自治体で初めて。【面川美栄】
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同制度は、昨年6月の全国知事会で、ワークライフバランスの充実につながる休み方改革を進める提言が出されたのをきっかけに、同市での導入が検討された。2021年の経済センサスによると、総従業員に占める宿泊業・サービス業従事者の割合は、県平均7・8%、全国平均8・1%に対し、同市は18・0%と倍以上。土日祝日に働く人が多い状況にあり、市は平日の休暇日に子どもと共に過ごせる機会を増やし、ワークライフバランスの充実を図るため導入を決めた。
制度名の「スタバケ」は、子どもの学習「スタディー」と保護者の休み「バケーション」を組み合わせた同市の造語で、年度内に最大3日(連続可)取得することができる。制度の取得は任意で、休校した日は出席停止や忌引などと同じ扱いとなり、欠席扱いにならない。取得したことで受けられない授業は、家庭での自習で補う。スタバケを利用するには、活動場所や活動内容を「届出シート」に記入し、前日までに学校に提出する。
市商工課は「いろいろな活動が学びにつながる。家族とのふれあいが充実できれば」と話している。

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